叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 乱世に勝つ生命観を持とう 四 

2009年07月08日 | 乱世に勝つ生命観を持とう


 上杉謙信が出たので、 織田信長にも出てもらおう。
 「人間五十年 化天のうちにくらぶれば
 夢 まぼろしのごとくなり」
 信長が好んで謡った謡曲 敦盛の一節である。

 謙信も信長も、 死が来ることを覚悟して、
 日常これに備え、 振舞っていたようだ。

 死に臨んでも動揺しない心、 平常心は、
 臨終のことを習わないと得られない。

 世界最強といわれた、 ロシアのバルチック艦隊を撃破して、
 世界中を驚かせた、 海軍大将 東郷平八郎は、
 バルチック艦隊の大船列を見ても、
 平常心で戦えたことが、 勝因であった。 と述懐している。

 乱世に勝つ生命観を持つことの、 キーワードは、
 臨終のことを習うことと、 平常心を持つことにありそうだ。


 長征に図書館を携行したほど、 読書好きであった毛沢東は、
 晩年、病床で身動きもできないのに、 読書をやめなかった。
 見かねた側近が、

 あまり根をつめてはからだに障ります。
 と言ってとめたが、 毛は読書をやめなかった。
 彼がそのとき読んでいたのは、
 新合金技術の本であったといわれる。

 死の床にいる病人が、 難解な、
 しかも彼の人生と関係なさそうな 本を読んでいるのを知った
 側近のひとりが、
 なんでそんな本をお読みになるのですか。 と聞いた。
 
 毛は、 今は役にたたなくても、
 千年後に役にたつかもしれないと思ってね。 と答えた。

 毛は宗教を否定する、 共産主義者である。
 毛がどんな宗教観を持っていたか、 定かでない。
 ただ、 毛は宗教を否定しなかった。

 「民衆が信じている宗教のことを、 指導者が知らなくて、
  どうして彼らを導いていけようか。」

 というのが毛の考え方で、 実際に宗教書を熱心に読んだようだ。
 自分か気に入った本は、 幹部たちにも読むように奨めたと言われる。
 毛は人生はこの世だけではないと、
 直感していたのかもしれない。

 同じことが日本の経営の神様、 松下幸之助についてもいえる。
 松下は、
 人間は宇宙根源の法とでもいうものに、 生かされているのだから、
 人間生命はこの世だけのものではないと思う。
 
 と、語ったと言われている。

 つづく      

 



   



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2 コメント

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Unknown (菊川広幸)
2009-07-10 06:10:28
おはようございます。
素晴らしい記事に、朝から感動しましました。
元気になりました!^^
おこしやす (katu)
2009-07-10 10:13:11
菊川さん、こんにちは

励ましの言葉ありがとうございます。この記事を書いていて思うのですが、私たちはなんと凄い信仰をしているのだろうと。

御本尊を教えてくださった学会と先生に感謝です。

あなたのブログ毎日拝見しています。こころ新たまる思いがしています。