叙事詩 人間賛歌

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人間賛歌 「新・仏教教室」 百十六

2010年03月07日 | 新・仏教教室

 即身成仏とは ?

山本さん、
「先生、法華経を説く前の爾前経では歴劫修行しなければ成仏(仏界を開
くこと)出来ないとされていたのが、
法華経に来て即身成仏(その身そのままで仏の境涯になること)できるのは、
ナゼなのですか。」

ジッチャン、
「爾前経は、仏の悟りを直接教えても、みんなが理解できず逆に疑う心を
起こしますので、みんなの能力に応じて分かる範囲で説いた教えです。
だから、修行も長い歴劫修行が説かれたのです。。

しかし法華経を聞いて理解できるまで能力を高めた衆生には、仏の悟りで
ある法華経をそのまま説きました。。
これを随自意(仏の真意を説いた)の教えといい。。
爾前経は随他意(衆生の能力にあわせて説いた)の教えと言います。

 釈迦は法華経の説法をする直前に無量義経という経を説きます。。
無量の義、無量の現象は妙法蓮華経の一法より生じることを明かした教え
です。
それに続いて、
妙法蓮華経方便品(ホウベンボン)第二の説法が始まりますが、その冒頭
で、諸仏が悟った智慧は甚深無量で、衆生の想像をはるかに超えており、
その智慧を得るのはたいへん難しいと言います。。

 では釈迦を始、諸仏はどうしてその智慧を得たかといいますと。。
無数の仏に仕えて修行した結果、妙法蓮華経を悟って無量の智慧を得た
のだ。。と明かすのです。

妙法蓮華経をひとことで言い表すことは出来ませんが、日蓮大聖人の御書
の中に、

 「至理は名なし、聖人理を観じて名をつけるとき、因果具時・不思議な
 一法を妙法蓮華経と名付け給う」 (趣意)

の御文があります。。。

因果倶時不思議な一法とは、九界の因と仏界の果が同時に具わっている
ことです。別々に有るのではなく、どちらを現しているかの違いで・・
 九界の因を現しているのが凡夫であり・・
 仏界の果を現しているのが仏であります。。。

 妙(仏界)法(九界)蓮:華(華=因と実=果が同時なので因果倶時を表す)経
 (比類のない最高の教え)

という意味であります。
 続く