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「別れのとき」

2019年06月18日 | 大分県
同僚のお母さまが亡くなられたので、今日の夕方、お悔やみに行きました。


「想いをこめて」という文の中で、お母さまと別れを迎えるときに、子どもたちきょうだい全員と孫全員が病室に集まって、お礼を伝えることができたと書かれていました。
 


文脈の中で、別れなければならない辛さとみんなが見送ることができることのあたたかさが混在していることを感じました。
ふとわたしの両親のことを思い出しました。



父は、同僚のお母さまと同様に、たくさんの人に見送られながら、旅立っていきました。



別れを告げるかのように、最後に目を開いてそして、静かに目を閉じていきました。
みんなが交代で父の手を握っていましたが、だんだんと父の握る手の力が弱くなっていきました。
 



一方母は、父とは対照的でした。みんなに迷惑をかけまいとしてか、誰かに看取られることなく、静かに旅立ちました。



母のもとに駆けつけたときは息をひきとっていました。
今でも見送りたかったという思いはありますが、母としての最期のプライドだったのでしょうか。
 



あれから何年経ったのでしょう。
「孫の結婚式には出たい。」と言っていました。



その願いは叶うことはありませんでしたが、6人の孫たちもそれぞれに新しい家庭を持ち、子どもたちもいます。
「次の時代」へと時は流れ、両親の分まで、「次の時代」を背負っていきます。
 



同僚の方のお母さまの生きざまは、また次の人たちの中に映し出されていくことでしょう。
 



自分の人生を代わりに生きてくれる人はいません。
それだけに与えられた人生を自分らしく生きていきたいものです。