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日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

寒さの中のあったかいドラマ

2017年02月02日 | 大分県
『緊張を コートで隠す受験生』

 
いつもの審判員をされているMさんから、俳句つきのショートメールが送られてきました。今日は、
 
「渡り鳥 その日に備え日本食」

なんだか情景が思い浮かばれます。本当に日本に渡ってくる鳥が日本食を食べているような錯覚に陥ります。Mさんの言葉の感性が大好きです。

17文字からMさんの思いとか、優しさが感じられます。

今日は、県内の私立高校の一般入試でした。勤務する学校は貸し切りバスで受験先に向かいます。マイナスの朝の気温でした。緊張と寒さがバスに乗り込む前、生徒たちに走ります。

その生徒たちの姿から、冒頭の句をMさんに返しました。
 

こんな寒さの中ですが、学校では、生徒たちのちょっとしたふるまいの中に、優しさを感じるあったかい場面に出くわしました。
 

校舎内を回りながら、掲示するものを貼っていました。休み時間、活気のある生徒たちの声が聞こえてきたり、こちらに声をかけてくれたりする中、作業を進めました。
 

次の授業をするために、ある先生が教室に入ろうとしていました。ちょっと離れたところで、生徒が先生を見つけ、
「先生、風邪大丈夫ですか。」
と声をかけていました。

先生が風邪をひいているのを知っていたのでしょう。
 

ちょっとした言葉ですが、とても言葉が自然で、きれいでした。
大人が大人に優しく相手を気遣って、声をかけているような、そんな一瞬と空間でした。


わたしももちろん、感動。言われた先生もにこっと笑顔。


「先生、相手を思うあんな言葉をかけるなんて、すごい感動ですよね。」
と話をしました。

「うれしいですね。」と先生。

そして、今日の受験会場の玄関での昼休みの会話。
 
「弁当のお箸を忘れていた。」
と担当の先生と生徒の会話。

手で食べた?
 

ところが違うんです。昨日のクラスの中で、担任の先生が、

「明日、お箸を2膳よかったら持っておいで。」

と伝えていたそうです。

それは、受験会場でおはしを忘れた人がいたらいけないという先生の思いからです。そういうことを考える先生はすごい。

そしてそれを実行する生徒もすごい。
忘れた生徒に2膳持ってきていた生徒が渡したそうです。


 

受験票などは、当日会場で渡していましたが、弁当のお箸となるとふだん給食だけに忘れる人もいます。

受験という緊張する中で、周りをしっかり見ることができる生徒の話にまたまた感動。

「緊張をハートで包む受験生」
なんですね。