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日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

こよりで作ったわらじ

2013年03月09日 | Weblog
記念の日届けてくれたプレゼント
            小箱の中の可愛いわらじ





卒業式の日の朝の打ち合わせの時です。地域の女性の方が来校してくれました。
「大したものじゃないけれど、よかったら、卒業生に渡してもらえませんか。」
小さな小箱にぎっしりとキーホールダーが詰まっています。廊下で詳しい話を聞きました。



「こよりでわらじを創ってみたんですよ。」と説明をしてくれました。初めてお会いするし、廊下では話もゆっくりできないので、3年生の先生も呼んで、一緒に部屋に誘いました。



「いやいや、そんなもんじゃないし、ほんのちょっとのことなので、大げさにしなくていいですよ。大したことじゃないし、先生方も忙しいでしょうから。卒業生が喜ぶかどうかはわからないけど、卒業生分を作ってみました。」
と手を横に振りながら、遠慮なされました。



手にとってわらじを見せてもらいました。こよりで作ったとは思えないほどのかわいいわらじです。卒業生の中に何らかの関わりがある方かも知れませんが、好意に対してその時は、
「卒業生のために、ありがとうございます。」
と感謝の気持ちだけを伝えました。3年生の先生とその方を交えて、一緒に記念写真をお願いしました。



「そげなこつ、せんでいいですよ。恥ずかしいですよ。」
とお断りされましたが、ここは、無理なお願いで写真を。



年を重ねながらもずっと、地域のことをそして、子どもたちのことを見守ってくれているのでしょう。一つひとつの言葉がすごく優しくて、子どもたちに対する溢れる愛情を感じました。温かいものにふれて、すごくすがすがしい卒業式の朝でした。



式辞の中に、卒業生が地域の方から包まれてきたというの話をする内容があったので、冒頭でこの出来事を話させてもらいました。卒業生にぜひ、渡す前に伝えておきたかったのです。 




いろんな方たちが、あたたかく見守ってくれていることに、生徒たちがうらやましくも、そして、地域の方に感謝することばかりです。