2012年 J1 第20節 セレッソ大阪 4-0 コンサドーレ札幌 @スカパー
新戦力3人のおかげでやっと連敗から抜け出し、なんとか残留戦線に踏みとどまりたい札幌。
今回の相手は、こちらは残留戦線から上に抜け出したいセレッソ大阪。やはり新戦力の補強で、なんと元ブラジル代表でセリエAでプレーしていたシンプリシオなんてのを引っ張ってきた。やっぱり、金のあるチームは補強もスケールが違うね。
しかし、頼みの三人のうち、キム・ジェファンとテレが負傷欠場。それどころか、ジェイド・ノースまで長期離脱ということで、またもや選手不在の緊急事態。CBはベテラン岡山とルーキー奈良の歳の差コンビに。
その岡山は、開始直後から播戸とのバチバチ合戦が目を惹く。播戸と並ぶと、意外にデカいな、岡山。
今日のハモンはちょっと下がり気味。やはりボールを受けるのではなく、出し手になりたいのだろう。そして、ハモンがボールを持つと前線の選手が動き始める。前節の名古屋戦からの間に、チームの主力として完全に認められたらしい。
そのハモンから古田へのスルーパスが何度もチャンスを作る。それだけでなく、山本から大島とか、これまで前線の動きが少なくて出しどころが無かったのがウソのようだ。これもハモンの波及効果なのか。ちょっとしたことで自信を持てば変わると言われ続けてきたのは本当だったらしい。
味方がボールを持った時に出し手を信じて動き出すこと、受け手を信じてボールを出すこと。この信頼感が無かったから、バックパスが多くなってたんですかね。
特に、ハモンから古田のホットラインは何度もチャンスを作った。後は古田が決めるだけ、だったのだが……。
ハモンが囲まれ、奪われたボールをシンプリシオがドフリーの選手に渡してゴール。ハモンに頼り過ぎて誰もフォローにいかない。このプレーで一気に崩れ、またもやいつもの札幌に逆戻り。
セットプレーから失点。パスミスから失点。
PKを杉山がなんとか防いだのが後半唯一の見せ場だったか。
名古屋戦はなんにも変わっていないと書いたけど、この試合は全く別なチームのようだった。ひとつ勝ったことが自信に繋がり、ハモンへの信頼感が生まれた。しかし、それもハモンがボールを奪われて失点するまでだった。そこから先は逆戻り。
まだ2試合目でチームの中心になるのは無理だったのか、信頼関係が崩れたというか、臆病になってしまったのか。DFラインが深くて、ボールホルダーにアタックに行かないところにも臆病さが見えていた。
それなりの外人選手が揃って出場すると勝てる。そうじゃなかったら負ける。そんなチームを作ってきたわけじゃないと思うのだけれど、現実はそういう風にしか見えなかった。