神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[コンサ] J2第45節:徳島 - 札幌

2009-10-18 10:17:17 | コンサ
J2第45節:徳島ヴォルティス 3-0 コンサドーレ札幌 @スカパー

久しぶりの土曜日開催だったので、危うく録画し忘れるところだった。
会社から帰宅後の深夜にビデオを見たんんだけど、もう、ドンヨり。

まずはスタメン発表。徳島はキーマンの徳重がベンチスタート。
ラッキーと思いきや、札幌のスタメンを見て愕然。

箕輪、曽田、ソンファン、石川、西嶋、西が欠場。なにそれ。
ディフェンダーが上から6人全滅じゃん。
ディフェンスラインは、上里、柴田、吉弘、芳賀。最終ラインとしては危なっかしいのが3人も並んでいる。
おまけにキリノも体調不良で、中山のワントップ。得点も取れる気しねぇ。

試合開始後も、勝てない試合の象徴どおり、パスが繋がらない。
ショートカウンターからのサイド攻撃がまったくできない。
最終ラインの裏へ抜ける動きが少ないから、敵最終ラインの前でバックパス、横パスをするしかなく、そのボールをことごとく拾われるパターン。
古田のヘンタイドリブルも通用せず、見せ場は芳賀のロングシュート一発くらい。
結局、札幌は試合を通じてシュート一本。ということは、アレだけか!

1失点目は前半終了間際、高原とキムチがぶつかり、こぼれ球をハジに決められる。審判によってはファールを取ってくれるところだが、今日の審判はラフプレー許容モードだったので、これは仕方がない。そもそも、キーパーと1対1の競り合いに持ってこられ、裏の選手もフリーというのが問題。

2点目は開始早々、札幌のクリアが小さいところをダイレクトボレー。

3点目は柴田がハジに完全におちょくられて、フリーでシュートを撃たれる。

やっぱり柴田はまだまだ使えないという結論にしかならないんだが、去年は柴田がレギュラーCBだったんだよな。吉弘+柴田のCBでJ1を戦った三浦さんの苦労が、いまさらがらしのばれる。というか、この試合で個人的に三浦株急上昇(笑)
かといって、戻ってきて欲しいとは、まったく思わないけどな。

石崎監督は試合中に何度もシステムを変えてみたり、試行錯誤をしていたようだけど、やっぱりDFの駒が足りなさ過ぎる。
だから池内を(以下略)←まだ言っている(笑)

次の水曜日は何人帰ってこられるのか。戦術の修正以前に、DFの駒が足りない問題なので、早期の修正は難しいか。
この際、吉弘、柴田、堀田で3バック組んでみたらどうよ。
目先の勝利より選手の成長だよ。……という防衛機制。


[SF] 天冥の標[1] メニー・メニー・シープ

2009-10-11 23:55:19 | SF
『天冥の標[1] メニー・メニー・シープ』 小川一水 (ハヤカワ文庫 JA)





リアルフィクションじゃなくなった小川一水の新作。
10巻まで続くんだそうだが、1巻から上下組だし。

なんだか久しぶりに行き先不明でワクワクするシリーズの開始だ。

失われた植民地。失われた亜種。
窮乏するエネルギー。支配者と被支配者。
アクリラは、おとこの娘!
たどり着いた先には大きな壁。
革命。鎮圧。裏切り。
そして、新たなる混沌。

いやぁ、最後はそう来たか。それは予想外だったわ。

叫びましたよ、「ちょ、おィwww」

ここはどこ?
追いつくって何?
石工は原住民じゃないのか?
なんで咀嚼者って英語しゃっべってんの?

あ、あと、珍しくエロイです(笑)


[映画] ATOM

2009-10-11 23:29:08 | 映画
『ATOM <日本語吹替版>』 - goo 映画


(C)2009 Imagi Crystal Limited
Original Manga (C) Tezuka Productions Co., Ltd.


実はまったく見る気が無かったんだけど、土曜日の「世界、ふしぎ発見」を見て、予約してしまった(笑)
近くのシネコンでは、吹き替え版しか上映していなかったので、久しぶりの吹き替え版。まぁ、アニメだしな。

シナリオは、まとも。逆の意味で期待していた崩れっぷりはまったく無い。日本発のゴジラやガンダム(笑)が、ハリウッドでまったく別ものに作り変えられてしまったのとは異なり、これはちゃんとしたアトムだ。

ロボットと人間の間で悩むアトムというモチーフを生かしているが、そこにアメリカ人好みの天馬博士との親子関係の断絶と修復が大きくインサートされている感じ。どうしてアメリカ人はワンパターンに、なんでも同じ物語にしてしまうのだ?

同じといえば、地上のゴミは『ウォーリー』を思い出させるし、キャラの質感はピクサーの3Dアニメにそっくり。あの空中都市がそのまま飛んで行ってしまって、地上ではゴミ処理をウォーリーが……というラストでも上手く繋がりそうなくらい。でもこれ、ピクサーじゃなくて、香港のスタジオで作ったカドカワ映画(←日本での配給)なんだよね。

出てくるロボットもアメリカンなゴテゴテ系や、着ぐるみ系ではなく、手塚デザインっぽい丸っこいレトロ・ロボットなイメージ。ここらへんはリスペクトが感じられて良い。

トビオがトビーになっていたり、ビル・天馬とか、ジャンなんとか・お茶の水とか、西欧圏な名前に変えられているのと、アトムの顔がどうしてもおかしいのは、さすがに慣れないけど。あれは、顔のバランスがアニメ顔じゃなくてリアル顔に近くなっているせいなのか。それとも眉毛のせいか。天馬博士や、コーラの方がよっぽどロボットっぽい顔だと思われ。

アトムの声を担当した上戸綾も上出来。どちらかというと、林原めぐみの方が演技過剰っぽくてヤバイ。あの声聞いたら、どうしても他のアニメとか思い浮かぶし(笑)

全体的には十分合格点なのだが、映画としてはどうかというと、ちょっと弱い。これもメインストーリーが絞りきれてなくて、クライマックスの盛り上がりに欠ける。詰め込み系の映画にはありすぎなパターン。

最後の戦いでは派手に街をぶっ壊していたが、逃げ惑う人々が人間ではなくて人形に見えて恐怖感が無いし、空中都市が地上に落ちたらどうなるかという焦燥感もない。まったく能天気な戦闘シーンである。さらに、裏では空中都市対地上国家の軍拡競争とか、経済格差が原因と思われる憎悪と嫉妬の構図が見えなくも無いのだが、それがまったくストーリーに影響を与えず、最後の最後に出てくる一つ目モンスターとそれら裏設定の関係も匂わされすらしない。

結局、アトムだねぇ、アストロ・ボーイじゃないよ、よかったねぇ、で終わる作品。まぁ、それはそれで悪くないのだけどね。
日本のファンとしては、ルパン三世みたいに毎年新作をTV放映してくれるのが一番嬉しいんじゃないかな。

[コンサ] 第89回天皇杯2回戦

2009-10-11 19:21:22 | コンサ
第89回天皇杯2回戦:コンサドーレ札幌 2-1 ガイナーレ鳥取

天皇杯はスカパーでも放送がないので、オフィシャルの実況と結果を見たのみ。
もしかして北海道ではNHKローカルで放送してるのかと思いきや、高校野球の決勝だった模様。

J2どころかJFLチームに先制された上、最後はPKで逆転勝ちかよ。
とか思っていたら、何コレ。

浦和レッズ 0-2 松本山雅FC

セレッソ大阪 1-2 福島ユナイテッドFC

湘南ベルマーレ 0-1 明治大学

さすがレッヅ、秋春制を勧めるだけあって、秋からは調子がいいですね(嘲笑)

セレッソとベルマーレは、これでリーグ戦に集中できるだろうから予定通りなのかもしれない。コンサドーレはもう天皇杯しか残っていないんだから、帰省できなくて困るぐらい勝ち残って欲しいな。今度はトーナメントの「つもり」じゃなくて、本当にトーナメントだ。

ついでに、水戸、徳島、東京緑がアマチュアやら大学生に敗退。J2では中位クラスなのに、どうしたのか。
やっぱり、天皇杯への集中力の問題か。

天皇杯は日本全国のチームから1年間負けなかった奇跡のチームを選ぶ大会なのだから、もう少し、本当の日本一としての価値を認めてあげたほうがいいと思うんだけど。

さて、次の相手はJ1でも絶好調の清水。またマグロでも食べに行くか。

[コンサ] J2第44節:コンサドーレ札幌 - セレッソ

2009-10-07 23:48:24 | コンサ
J2第44節:札幌 0-1 桜 @スカパー

今日は帰れなくて、やっとビデオで見た。

やぱり、勢いのあるチームは違うね。
互角の勝負だったのに、長い長い(6分)ロスタイムに失点して負け。

ロスタイム失点での負けは何度目だぁー!
逆に、ロスタイムの得点で勝ったことなんて記憶にない。いや、そーいえば、あったっけ?
今年はきっとそういう星回りなんだよ。
今日は札幌も悪くなかったけど、前半の3連続シュートとか、あれで得点できなかったのが敗因かな。

とにかく、J1昇格おめでとう、セレッソ。←まだ早い?

次節は吉弘復活だが、西嶋が有給。ディフェンスラインの構築には頭が痛いね。
はやく、曽田、帰って来い!

[コンサ] J2第43節:熊本 - 札幌

2009-10-04 23:01:05 | コンサ
J2第43節:ロアッソ熊本 0-0 コンサドーレ札幌 @スカパー

今年の4月、初遭遇で0-4の虐殺を喰らった相手。厚別でも借りを返せず、遂に3戦目。
湘南には勝ったものの、逆転昇格を狙うには絶対に取りこぼせない下位チーム。
藤田(爺)の誕生日とはいえ、勝ち点3はきっちり持ち帰ってくれると思っていたのだったが……。

試合開始前に聞こえてくるバモバモ。札幌かと思ったら、バモス熊本。そしてバモり返す札幌サポ。
タイミングを失ったのか、「俺たちの札幌」は藤田&県知事セレモニー中。

ソンファン怪我、吉弘有給のおかげで、ついに柴田が今期初先発。ここで曽田が出てこれないというのは、今シーズンはもうダメぽ。ダニルソンもベンチスタートで、石崎監督にしては、いつになく弄らないメンバー編成。それだけチームの雰囲気が良かったのだろうけど、結果は……。

フィールド上には藤田に西に石井に……ややこしやー!
アナウンサーも「熊本の藤田」、「札幌の藤田」と呼び分け。なんだか、「風連のクマ&紋別のクマ@南極物語」を思い出す。

序盤からボールをまわす熊本に対し、ショートカウンターを仕掛ける札幌の構図。
しかし、札幌のパスがなんともすれ違い状況。上里のバックパスが相手へのスルーパスになって、止めに行った芳賀がイエローなんていうシーンも。

今日は最初から最後まで、このちぐはぐさが直らず、大きなチャンスもキリノがいまひとつ元気がない。ボールに対する反応が、いつもより一瞬遅いように見えたのだが、食あたりでもしたのかというくらい。

一方の熊本も、藤田(爺)俊哉仕込の綺麗なパスワークを見せるものの、手数がひとつふたつ多いようで、なかなかシュートチャンスに繋がらない。

唯一の盛り上がりは、藤田(爺)が倒れて(≠倒されて)得たPKを、高原が正面キャッチしたシーン。さんざん“たかはら(笑)”とまで言われた男が札幌の救世主となる。

これで、ペースは札幌になるかと思いきや、さっぱりさっぱり。ハファエル、砂川、中山と投入するが、ゲームのペースは変わらず。

今日も高原に救われた札幌。今期初先発の柴田も、序盤にヘッドのクリアが不安定だったり、PKを与えたりしたものの、結果的には無失点でなんとか合格点。

攻撃陣は、キリノがなぁ。キリノは1トップなんだから、最終ラインのチェイス以外、守備を免除させてあげてもいいんじゃないか。最初から無失点で引き分け狙ってるわけじゃあるまいし。

しかし、なんで熊本には点が取れないのだろうか。失点はだんだん少なくなって、今日も完封だから成長は見えるのだけれど。
……上位下位の実力がハッキリ別れてきたなんて、書かなきゃ良かった。

残り8試合で、3位甲府との差は14。いくら札幌がミラクルを起こしても、上位陣にアンミラクルが起こらないと昇格は難しい。しかし、札幌以上に絶好調の鳥栖が甲府に勝ち点差6まで迫ってきた。すごいぞマイク(笑)
湘南、甲府は応援に行きやすいので、一緒に残留して欲しいんだよね。


[SF] アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風

2009-10-04 00:39:44 | SF
『アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風』 神林長平 (早川書房)




『グッドラック』を読み終えたとき、第3作があるとは思っていなかった。
このままオープンエンドでもいいのではないかと思った。

しかし……

第3作でもこのラストとは。
当然、続くんですよね、神林長平殿!

第一部はコミュニケーション。
第二部は愛。

では、第3部は?

自分の感想では、第3部はプロファクティングである。

しかし、プロファクティングという言葉をGoogleで検索しても、『雪風』しか出てこないんですが、これって、物語内造語じゃなくて、本当にあるんでしょうか。別に、第3部はプロファイリング、でもいいんですけど。

プロファクティング、あるいは、プロファイリングされているのは誰(何)か?

物語内では、人類-特殊戦-深井零ということになるんだろうが、実はプロファクティング対象は著者本人じゃないかと思う。
著者本人が、あるいは、作家=神林長平が、個人=高柳某をプロファクティング/プロファイリングしているんじゃないかという感想。

それであるがゆえに、小説すべてが自問自答で埋められているのだ。高柳某こそ、人類を侵略するJAMなのだ!
ΩΩΩ<(略)

正直言って、JAMに深井大尉とか、ブッカー少佐とか、クーリィ准将とかがニンゲンのプロトタイプだと思って欲しくないです。いや、まあ、戦争をする上での戦略としてはありかもしれんが。

ところで、ロンバート大佐の宣戦布告は、JAMから人類への宣戦布告にはどうしても思えない。
あれは、ロンバート大佐の誇大妄想だろ。

たぶん、JAMは人類を把握できていないし、だからこそ、戦線布告なんてするはずがない。意外に、JAMが人類を交渉相手と認めた瞬間には停戦合意が出来るような気がする。ロンバート大佐はJAMに取り込まれたのではなく、JAMを利用してるんじゃないだろうか。(そりゃ当たり前だろうと言われるか知れんが)

そして、このラスト。次はいつになるかわかりませんが、続くことは確かでしょう。って優香、再開された以上、続いてもらわないと困るんだが。

ただ、特殊戦や雪風を分断して閉じ込めたのがJAMなのかどうかも確証が無いんだよね。実は、JAMと人類の他の第3極を想定したほうが、構図がわかりやすくなると、個人的には思っているのだが、いったいこの物語はどこへ向かっているのか。

昔は理解できたと思っていたんだけどねぇ←思い込みです。

[SF] グッドラック 戦闘妖精・雪風

2009-10-04 00:37:06 | SF
『グッドラック 戦闘妖精・雪風』 神林長平 (早川書房)




愛だよ、愛。

『アンブロークン アロー』のために再読。

分かり合えない人間とJAMを、分かり合えない男と女に喩えるのはどうだろう。
仲を取り持つ雪風は、お見合いおばちゃんか、男おばさんか。

ここからやっと人間側もJAMとのコミュニケーションの手段を探し始める。しかし、分かり合えない二人(笑)

零が意識を失っていた間に、彼の意識の中で、あるいは夢の中で、何があったのかは描写されないが、実はJAMとの邂逅があったとか、なかったとか。

このあたりから神林長平の作風が極端に脳内会話に近づいていくんだよな。
デビュー作の『狐と踊れ』からして、フムンな思考の部分と、そぎ落とされた情景描写のバランスは比較的、脳内思考の部分が多かったとはいえ、その著作の中でも『雪風』は簡潔な事実とメカ描写で冷たい雰囲気を醸し出していたのだが、『グッドラック』の前半と後半でも、脳内会話の密度がどんどん濃密化していくのがわかる。

『我語りて世界あり』とか、『迷惑一番』とか、会話密度の高い作品は過去にもあったが、この凝縮っぷりはターニングポイントとして見てもいいのではないか。そして、この延長上に『膚の下』がある。

『敵は海賊・短編版』の感想にも書いたが、実はこのあたりから、神林長平がわからなくなっていく。
かつては、完全に理解できた気でいたのだが、なんとなく納得できない、煙に巻かれているような気分がしてくる。
なぜそこに行き着くのかの理屈が理解できない。

この小説では、ロンバート大佐の行動原理がサッパリわからない。
どうして、彼はそう考えたのか。そう行動したのか。

読者の人たちは、みんな納得しているのか。それとも、ロンバート大佐はそういう人間だと、理解できないニンゲンだと理解しているのか。

いや、“みんな”なんて、いない?

[SF] 戦闘妖精・雪風〈改〉

2009-10-04 00:34:29 | SF
『戦闘妖精・雪風〈改〉』 神林長平 (ハヤカワ文庫 JA)




雪風の第3部、『アンブロークン アロー』が出たので、最初からゆっくり読み直そうと思っていたのだが、シルバーウィークが全出勤になってしまったおかげで、行き帰りの電車の中で読むハメに。結局、落ち着いて読めなかった……。

実は『〈改〉』は発売されてすぐに買ったのに、ずーっと放置されていたもの。だから読むのは今回が最初。
無印を読んだのは遠い昔なので、どこが変わったのか、さっぱりわからず。

それでも、物語が行き着く先を知っているので、人形閲兵式なんて笑うより背筋が凍りそう。
この時点では、JAMも人間を認識できていないし、人間もJAMの正体を気にしていない。
そこでこのネタを持ってくるとは、後からじわじわ来る。

それと、バーガディッシュはバーガー/ディッシュっていうのは、悪い冗談だね。
初代の名も無きオペレータの方がもっとかわいそうかもしれんけどな!


[SF] S-Fマガジン 2009年11月号

2009-10-03 22:54:48 | SF
『S-Fマガジン 2009年11月号』 (早川書房)



J・G・バラード追悼特集。
バラードにあんまり思い入れはないなぁ。
難しいというよりは、向いている方向が違う感じ。初期の破滅三部作?四部作?は、滅び行く風景が美しくも素晴らしいSFだと思うけど。

はっきり言って、隠喩っていうのは文化的背景を共有していないと理解できないと思うんですよ。
「キュウリのように冷たい」と聞くと、奇妙な表現だけど理解できなくも無い。
しかし、キュウリという表象だけで、冷たさを表現しようとすると、そこには「キュウリのように冷たい」という文化的共有感覚が無いと、まったく伝わらない。

ストレートだけど隠喩だらけのバラードの小説が、わかりにくいといわれるのはそのせいじゃないかと思いますが。




『太陽からの知らせ』 J・G・バラード
 △:時間と太陽と遁走の関係がよくわからない。遁走の意味は最後まで読むと理解できたような気がするけど、和訳前の単語が何なのか知りたい感じ。

『コーラルDの雲の彫刻師』 J・G・バラード
 ○:美しくて醜い物語。

『ZODIAC2000』 J・G・バラード
 △:同時代性というか、同じ時代を生きているとわかるのかね。あらすじはわかるが、それと星座の関係が理解できない。

『メイ・ウェストの乳房縮小手術』 J・G・バラード
 △:これもよくわからんなぁ。井上和香とか、ほしのあきとか?

『ナルキッソスたち』 森奈津子
 ○:処女がM男をレイプするシーンがあるんだけど、男よりも女の視点から見て気持ち悪かった。軽いコメディSFに見えて、性的にいろいろ問題作のような気がする。