神なる冬

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コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] 第51回 日本SF大会 Varicon(その1)

2012-07-12 00:02:51 | SF

第51回 日本SF大会「Varicon」に参加してきました。

会場は、バーリバリッゆーばりっ!の夕張市。廃校になった夕張北高の校舎をそのまま利用した合宿所「ひまわり」だ。

これがなんとエゾコン2(1984)以来28年振りの北海道開催。当時はSF好きな中学生だったけど、こんなイベントがあったことなんて全く知らなかった。まぁ、噂を聞く限りでは未成年が参加しちゃいけない雰囲気のヤバい大会だったようですが……。

そんなわけで、北海道で開かれるSF大会に俺が行かずに誰が行くってことで、行ってきました夕張まで。いまはもう東京の人だったんだけどね。

しかし、この日は厚別でコンサドーレの前半最終戦。相手は降格争いのライバルだと思っている新潟。そして、次の日はファン感謝イベントのハーフタイムパーティー。ちょっと迷ったものの、すでに2まんえん払込み済みじゃぼけ。っていうことで夕張直行。良く考えると、タイムスケジュール的にはハーフタイムパーティーには行けたんだよね……。

 

 

新千歳空港からの直行バスで会場の「ひまわり」に到着。道中、「ぜんぜん信号が無いよ」と驚いている人数名。いや、こんなもんですけどw

「ひまわり」はまさしく校舎そのもの。玄関の上にでっかく「ひまわり」の文字が乗っている。まるで、学祭。SF大会という異次元空間はハレの空間としての学校祭のノリに通じる。これは意外にふさわしい舞台だったのかも。

まずはオープニング前にオープニング“前”フィルムの「再生機甲ユーバリアン」を視聴。絨毯敷きのだらけた部屋に閑散とした観客。そして、完全に素人くさい演技と編集。これはまさに、学祭レベルの映画か。

メロンを“赤く”しにやって来たメロン怪人(サキエル風)とセクシー女幹部。このままでは夕張メロン(最初から赤肉じゃん……)がスイカになってしまう!

女幹部にやられまくる主人公。しかし、ユーバリアンは一度やられてから“再生”して強くなる。がんばれ夕張。ユーバリアンが過去のヒーローを“再生”できる特殊能力で再生したのは、なんと愛国戦隊大日本のアイ・カミカゼ。著作権もしっかり許諾済みだ。

しかし、今、なぜ大日本なのか。やっぱネトウヨ流行ってるしな。って、もしかして、レッドベアー団の首領がレッドイヨマンテ(←アイヌ語)だったからというだけか?


続いて、もはや恒例のヒゲキタさんの3Dプラネタリウム。なんだかでっかくなってると思ったら、去年から巨大化したそう。中も広々。そして、七夕のベガとアルタイルの説明もあり。おう、なんだかちゃんとしたプラネタリウムだぞ。と思っていたら、やっぱり登場、赤青メガネ。今年は初音ミクも空を飛ぶ。ブラックホールならぬブロックホールに吸い込まれ、結晶格子に飲み込まれ……

やっぱりアバターよりすごい3Dというのは嘘ではない。アバターを超える3D映画が出ていないので、ヒゲキタさんの3Dプラネタリウムが一番すごいw

 

そんなこんなでやっとオープニング(開校式)開始。会場は体育館。もう、本当に体育館そのまま。折り畳みイスの背中に張り付けられた「来賓席」の紙。ちぎれた緞帳が悲哀を誘う、じみーな飾り付け。おいおい、高校の学祭でもこれよりましだろ。

オープニングフィルムが、オープニング前フィルムになったのも良くわかる。この会場じゃ、ビデオ上映は大変だ。

夕張市長が欠席で代わりに夕張メロン熊が暴れに来たのかと思いきや、ちゃんと夕張市長(31)が登場。あやうく挨拶を飛ばされそうになるが、悪いのは司会のお姉さんではなくてメロン熊だ。そういえばこの人、非実在推進派じゃなかったっけ。八方美人な奴だな。

タケダ警備隊長は欠席。かわりに誰が警備するのか。夕張は田舎だから警備不要か。そして警備隊長の電報による諸注意で発覚する「体育館は土禁」という真実。巻き起こる阿鼻叫喚。もう、何がなにやら。

 

今年はオープニングで星雲賞授与式。

受賞者は次の通り。

日本長編部門 『天獄と地国』 小林泰三
日本短編部門 『歌う潜水艦とピアピア動画』 野尻抱介
海外長編部門 『ねじまき少女』 パオロ・バチガルピ
海外短編部門 『ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル』 テッド・チャン
ノンフィクション部門  『吾妻ひでお〈総特集〉-美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪』 河出書房新社
コミック部門 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 安彦良和
メディア部門 『魔法少女まどか☆マギカ』 有限会社シャフト
アート部門  鷲尾直広
自由部門   該当なし

小林泰三さんはなんと今回が初受賞。一回くらい獲っていると思っていた。奥さんに、なんで北海道の時に賞を取るんだと怒られたらしい。毎年京都でやってるのは京フェスですしね。

一方の野尻抱介さんはなんと7回目。しかもピアピアでは2回目。そろそろ遠慮したいとかw

そしてテッド・チャンの訳者として受賞の大森望さんも星雲賞常連。しかし、去年『息吹』で獲れなかったのが相当悔しかったようで、今回も獲れないんじゃないかとやさぐれてたとか。さらに、コニー・ウィリスの『ブラック・アウト』、『オール・クリア』で2年連続の星雲賞受賞を狙ってたり。完結してないと星雲賞候補になりませんよ!

『まどか☆マギカ』はある意味順当だと思うが、授与式に出席したのはシャフトの社長。なんと、夕張日帰りw なぜかセンス・オブ・ジェンダー賞も受賞してました。

もっとも異色なのはノンフィクション部門の『吾妻ひでお(以下略)』。授賞式に出席した女性はただの河出の編集の人じゃなく、著者だった!(ムックなのでw)

アート部門の鷲尾さんはどんな人か知らなかったけれど、後ですごい人だと判明。それは企画の話題の時に。


星雲賞受賞式の後は晩御飯。合宿所っぽいビュッフェ形式なのだが、これは1品づつ取るセルフサービスですよ。食べ放題じゃありませんよ。ちょっとそこの人、自分の皿にメロン積み上げない!

1品づつ取っても腹いっぱいになるくらいだったのに、最後の方ではちょっと悲惨な感じになっていたらしい。まぁ、何がどれだけあるのかわからない感じだったので、取れるときに取るのは仕方がない。

しかし、大問題。ビールが無い!

しまった、先に買って持ってくるんだった。よっぽど席を立って買いに行こうかとも思ったのだけれど、食べきってからディーラーズルーム前の特設売店に。クラシック2本で¥600なり。

名前を書いて共用冷蔵庫に突っ込んで風呂。普通の大浴場って感じで、まだみんな飯食ってるのか、ガラガラ。後から聞くと、時間があったのでレースイの湯まで歩いて行った人も多かったみたいですね。でも、せっかく風呂に入っても、帰りは15分の上り坂なのでまた汗かくんじゃ……。

風呂の後はやっとビール。部屋に帰って飲みましたが、食いすぎた後なので炭酸が苦しい。いや、そんなに取ってないですけど。サケ刺身とか取らなかったのもあるし。

そして、だらだらしながら企画開始を待つのであった。

(続く)

 



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2 コメント

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はじめまして (なづな。)
2012-07-14 11:19:22
こんにちは。ツイッターでSF大会のこと見て
ブログ拝見させて頂きました。
鷲尾の家内です。
北海道もSF大会もはじめてでしたがとても楽しかったです。
ブログを拝見させて頂いて、楽しい思い出が蘇りました。
失踪はちょっと難しいけれど、楽しく書いてくれて有難うございます。
また来年の広島も二人で参加しようと思うのでよろしくお願いします。
返信する
ありがとうございます (kats-takami)
2012-07-14 12:07:10
コメントありがとうございます。
鷲尾さんをよく知らないとか書いてしまって申し訳ありません
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