《SF Animation × Hayakawa JA》と題して、SFアニメ関連の記事が特集されている。
"Project Itoh"関連映画3作品は見たいんだけれど、最寄の上映館がいつもの立川ではなくて府中なので躊躇中。ビデオでいいかという感じ。
『コンクリート・レボルティオ』は、そんなに興味なし。昭和を舞台にって、あからさまにおっさん狙いなのか?
『蒼穹のファフナー』は再放送で見たけれど、現在放映中のやつは出遅れてしまったので、そのまま放置状態。
70年代のヤマト、80年代のガンダム、90年代のエヴァンゲリオンときて、その後は社会現象になるまでのSFアニメが出ていないなぁ。確かに、ファフナーは00年代を代表するアニメになりそうだったけれど、社会現象とまではいかなかった。
あとは、まど☆マギぐらいか……。
結局、エヴァンゲリオンがまともに完結せず、ガンダムも再利用され続けている状況では、新しいコンテンツの出番が無いのだよね。いや、これまた、ガンダムやエヴァを駆逐するようなSFアニメが生まれていない結果という逆の話なのかも。
掲載小説では《TSUBURAYA×HAYAKAWA》から小林泰三の『ウルトラマンF』が開始。これまた昭和のおっさんホイホイで、ウルトラマンのその後の世界を描くという意欲作。
冲方丁の『マルドゥック・アノニマス』はターニングポイントというか、これからまたお使いRPG開始?
新生SFコンテストからは、第1回、第2回と破天荒な力作が生まれてきたのだが、果たして今年はどうか……。
今号で一番面白かったのは、読者の意見が載るテレポート欄で、前号の前島氏の伊藤計劃をボンクラ先輩として捉える評論を岡和田氏が批判し、それに対して塩澤編集長自らが応答しているところ。
テレポート欄での論争は、以前は多くあったようだが、塩澤さんがテレポートで応答するのは珍しい。かつての「SFの冬」論争の時は、自分で仕掛けたくせにちょっと引いた立ち位置だったように思うのだけれど。
伊藤計劃論争、もしくは、伊藤計劃以後論争というのは微妙にくすぶっているように感じるので、この際、一気に片付けて欲しい。
あと、津原泰三が口火を切った『SF Japan』の「憑依都市」崩壊の犯人探し(?)や、日本SF作家クラブのゴタゴタとかも。まあ、あれはゴシップであって論争ではないか。
○「ユートロニカのこちら側」 小川哲
新人賞受賞作としては、文章はかなりこなれてるし、感動的ではあるのだけれど、なんだかどこかで読んだような話に思えるのはなぜなのか。
○「世界の涯ての夏」 つかいまこと
ありがちなVR世界と見せかけて、そうでもなさそうな感じ。これは長編で読まないと評価ができないだろう。
○「終末を撮る」 パオロ・バチガルピ/中原尚哉訳
『神の水』からのスピンオフ作品。【PR】タグが必要でしょう。
○「ビューティフル・ボーイズ」 シオドラ・ゴス/鈴木 潤訳
イケメン・ダメンズを安易にエイリアンに見立てたとしか思えないのだけれど。いや、やつらは本当にエイリアンかもしれない。