2012年 J1 第34節 アルビレックス新潟 4-1 コンサドーレ札幌 @東北電力ビッグスワンスタジアム
シーズン最終戦。せっかくなので新潟まで行ってきた。
思えば、以前に新潟に遠征した時には、昼はファミレス、夜はスタ飯で観光もほとんどしていなかったのだった。今回は、イタリアンに、タレかつ丼に、寒ブリに、風味爽快ニシテにと、グルメ旅。しかし、新潟市内だと、観光するようなところはほとんど無いものだな。せいぜい朱鷺メッセのばかうけ展望台くらいか。どこへ行こうにも、バスの本数は少ないし、流しのタクシーは走ってないし……。
……それはさておき。
雪。雷。霰。雨。
スタジアムに屋根が無かったら試合を見ずに帰っちゃおうかと思うくらいの天候だったが、試合開始前には少し小降りで、降ったり止んだりの繰り返し。
それでも、試合開始前のセレモニーでは、チアに続いて大量の新潟市民のみなさんによるダンス(体操?)が。なんだかよくわからないけれど、寒い中、ご苦労様です。
新潟のダンマク、残留の残が小さいとかぶつぶつ。元札幌の4人に対しては、拍手ぱらぱらの坪内、ブーイングの石川、さらにでかいブーイングの藤田、そして何故か拍手の柳下監督。もしかして、最近のサポが多くて坪内とか在籍時を知らないとか? 石川にブーイングはともかく、藤田なんて意に反して売られていったんだから、拍手でいいんじゃないかと思うんだけど。ブーイングで迎えるのが礼儀というのならば、坪内と柳下にだって大ブーイングだろう。
そんなこんなでキックオフ。
立ち上がりは互角だったものの、8分過ぎという序盤の段階で、コーナーキックのこぼれ球を放り込まれ、ゴール前のファールっぽいプレーに気を取られている間に坪内にやられる。ちゃんと見てくれよ、審判団。この試合はオフサイドも怪しいシーンがいくつかあったし、副審へたくそだった。もっとも、笛が吹かれるまではファールじゃないのだから、集中力を保っていないといけないのだけれど。
先制点を奪われて気落ちするのがいつもの札幌。しかし、それ以上に新潟を調子づかせてしまった。
とにかく一歩の差でボールが拾えない。パスが届かない。これはもう技術というよりは、こぼれ球やパスに対して準備ができているかどうかの差に見える。ボールが出てから反応するのではなく、ボールが出て来ることを予想して動かなければ、J1残留すら難しいということだ。
しかし、新潟の外人は倒れるのがうまいな。ボールを奪われると思うと大げさに倒れる。ああいうのはシミュレーションでいいんじゃないのか。一方の札幌は肘で突き飛ばされても、後ろから倒されてもファールがもらえない。なんとなくファールに関して新潟寄りに見えるのは贔屓目だけなのか。
アランミネイロのところでつぶそうと思っても、触ったら倒れてファールを取られんじゃ、つぶしにいけない。とはいえ、新潟のロングパスを怖がって下がり過ぎてるようじゃ、あれだけ好き勝手にやられても仕方がない。
2失点目もコーナーキックから。ブルーノロペスはオフサイド臭くもあったが、その前に石川をフリーにしたのは奈良か? 今年は一年を通してセットプレーでやれまくったわけだが、何か対策はできなかったものか。最終戦だというのに、本当に守備も攻撃も課題だらけだ。
前半のシュート数は新潟 10-3 札幌。相変わらずの攻められ損。パスサッカーだなんて夢の夢。やっぱり、堅守速攻しかないのか。
後半は、岡本、芳賀に変えて大島と榊を投入。まさかの4-3-3だと思っていたが、ビデオで見直すと、榊が左サイドの4-4-2。ボランチの位置でプレッシャーがかかりづらかったのはわかるが、それなら岡本を残してもよかったのに。
やっぱりがむしゃらに走る榊はいいよね。一方の大島は相変わらず。周りとの呼吸が合わない面もあるのだろうが、もうシーズン最終戦だぜ。
そうこうしているうちに、榊が左サイドから走り込んでスライディングシュートでゴール。これで試合が分からなくなる。
大島もなぜかポストプレーが嵌り始める。マイボールになった時に、両サイドが早く上がるので、つられてDFラインが下がり、大島がフリーでボールを受けて収める感じ。去年のジオゴのようなプレーがやっと見られた。しかし、これは最終戦。最初から(略
さらに、内村に変えて砂川。
大島に綺麗に入って古田から榊。しかし、これはゴール外。これが入っていたら、大きく変わったかもしれない。このあたりは微妙に札幌ペース。この形が石崎的ワントップのねらい目。こうやってうまくいくときはいいのだけれど。替えの選手がほかにいないので、大島以外の選択肢が無いというのが厳しい。
しかし、これをはね返すようにアランミネイロが個人技でミドルシュートをぶち込む。うちにもこういう助っ人が欲しかった。能力的にはハモンもレベルが高いと思うのだけれど、結局チーム内でのポジションが定まらずに終わってしまった感じ。
このゴールで札幌の時間帯は終了。絶対に負けられない新潟と、最下位確定済みでホーム最終戦も終わった札幌とのモチベーションの違いは明確だった。
4失点目は高原がこぼしたボールをライン際からつながれてのゴール。これは仕方がないかな。それでもなんとか気持ちが切れずに札幌の選手も頑張ったと思う。
シュート数は最終的に新潟 18-6 札幌。札幌がシュート打てないのは相変わらずだが、新潟の得点効率もなかなか。
そしてまたMMPからコールリーダーへの野次。もう、みんなハイハイわかったわかったって感じであしらってるのが滑稽すぎ。自分たちが笑いものになっているのを、そろそろわかろうよ。
まぁ、なんにしろ、逆転残留おめでとう新潟。
新潟なんて、藤田と石川と坪内がスタメンを張って、ヤンツーが率いているようなチームだ。違いはせいぜい、助っ人の差ぐらいなものだろう。札幌はこんなもんじゃないよと思いたい。
臥薪嘗胆。捲土重来。来年は巻き返してやろうじゃないか。