UEFA champions league2011-12決勝戦は、PKまでもつれ、まさかの大逆転でチェルシーが初戴冠!!!
現行制度になってから史上初の地元開催となったこの日の決勝戦。
それを象徴するかのように、圧倒的なアドバンテージを持ったバイエルン・ミュンヘンが攻め続け、後半38分のミュラーの先制ゴールまでは、チェルシーがペナルティエリア付近に11人がドン引きで守る、おそよCL決勝とは思えない、一方的な試合展開。
1点を先制されてからのチェルシーは、フェルナンドトーレスを投入してドログバとの2トップで攻撃に転じて、ここからようやく本番開始という感じで、試合が面白くなります。
反対にバイエルンは先制ゴールの2ndTopミュラーが痛んだ後に投入したのは、CBのダニエル・ファン・ブイテン。
ハインケス監督が選択したのは、追加点をとりにいくのではなく、この1点を守りきることでした。
しかしその1分後、後半43分にCKからドログバが同点ゴール。
そしてそのまま試合は延長戦へ。
延長前半4分にリベリがペナルティーエリア内で、ドログバから足にタックルを受けてPKに。
(これでリベリが痛んでオリッチと交代することに)
しかしそれをロッベンが外して、そのまま得点が入らずPK戦へ。
バイエルンは1人目のラームが決めるも、チェルシー1人目のマタのシュートをノイアーがファインセーブ。
レアル戦の再現か?と思いきや、その後は順調に両者が決め、3人目ではロッベンの代わりなのか、GKのノイアー自身が蹴ってゴールを決めますが、4人目のオリッチが外し、最後はシュバイニーが外し、チェルシーのドログバが見事に決めて決着。
試合内容は圧倒的にバイエルンだったものの、試合のポイントはロッベンがPKを外した時、そして試合を終始支配しつつ、ミュラーに変えてハインケス監督がDFのファン・ブイテンを投入した時でしょうか。
1年を通して"強者バイエルン"のサッカーを見てきましたが、ハインケス監督はよくも悪くもセオリー通りの(逆を言えば予測しやすい)手堅い、自分達のサッカーをしてくる印象があり、試合の状況に応じてゲームプランを変えてくることは皆無だった気がします。
それがバイエルンにとっては、充実した戦力を持ちながらも、オール2位に終ったような気がします。
一方のチェルシーはプレミアリーグこそ6位だったものの、同様にCL準決勝でも相手チームのエースのメッシがPKを外し、試合の流れを引き寄せて強敵バルサを破ったように、今季のCLのチェルシーは絶対的な強さはなくても、強い運を持っていたということなのでしょうか。
バイエルンは勝てた試合だっただけに本当に残念ですが、一番残念なのは、せっかく獲得した来期のCL出場権を、優勝チームに奪われた、プレミア4位のトッテナムかもしれません。
それにしても最後まで本当に大どんでん返しのチャンピオンズリーグ2011-12でした。
最後に、プラティニ会長をはじめとするUEFAの関係者には、来期のCLの日程をもう少し考えてくれることを切に願います。。。
※写真:この日の決勝の舞台となったアリアンツ・アレーナ
(2011年秋のCLグループリーグ時に撮影)