拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

まずは1勝

2011-09-22 | その他



フランクフルトに戻ってきました。

さて自宅に戻って早々、録画したロンドン五輪男子サッカー代表の試合をTV観戦。

W杯や五輪の予選は結果が全てという観点から見れば、2-0の勝利はまずまずのスタート。

しかし内容的にはチームのコンセプトを見直した方がよいのではないか?とさえ思うような、今後への課題が多い試合だったと思います。


この試合の中で特に目についたのは、左サイドバックの酒井高徳選手。

彼の思い切りのよいオーバーラップと精度の高いパスセンスは、キラリと光るものがありました。


一方、左サイドの上がった後を、センターバックとボランチがうまくカバーできておらず、圧倒的日本ペースなのに後半は格下マレーシアにその裏を取られる場面も多々ありました。

ゲームの組み立てやリズム変化がつけられないという点も加え、このチームのアキレス腱は、前々から言われている通り、センターバックとボランチなのだと改めて感じた試合でした。


この日の試合のボランチは、鹿島へ入団が決まったキャプテンの山村選手と、C大阪でボランチのレギュラーポジションを獲得した扇原選手という期待の大型ボランチコンビ。

しかしこの日の試合を見る限りでは、そのまま二人でセンターバックとしてコンビを組んだ方が良い気がします。(二人とも元々本職はDFですが、この試合を見ていると二人の良さが消えてしまっている気がしました)


一方リズムが作れて前線にも顔をだせる代わりのボランチが必要となりますが、U22世代では浦和の山田直輝選手と、名古屋で今季3試合連続ゴールの磯村選手辺りを1度見てみたいところです。(故障中のFC東京米本選手が健在なら1枠確実でしたが。。。)



また前線ですが、原口選手はやはり受け手として、トップ下もしくは思い切ってゼロトップに近い1トップで使ってみるのもありではないかと思います。

逆に1トップで使われているスピードスター、名古屋の永井選手は、サイドの方が突破力が生きるような気がします。


この日も1点目のアシスト等でチャンスメーカーとして光っていた清武選手ですが、試合終了間際の足の痙攣からもわかるように、トップチームとの掛け持ちは、やはり無理があり、怪我等の可能性を考えると、どちらか一方に専念させてあげた方が良いと思われます。
(本田選手不在の状況を考えると、必然的にA代表に専念させる形だと思います。またこのまま好調を維持すれば、今冬には欧州のクラブチームへ移籍し、他の海外組選手同様、拘束力のあるA代表でないと代表へ呼べないという状況も考えられます)


香川選手(前節今季初ゴール)、宇佐美選手(バイエルンでベンチ入り)、宮市選手(前節アーセナル公式戦デビュー)、指宿選手(今月もスペイン3部で連続フル出場し前節ゴール)等の海外組の召集はかなり厳しいと思います。

その上清武選手まで抜けて、五輪予選は大丈夫か?と心配になりますが、怪我から復帰した名古屋の金崎選手辺りが調子をあげてきてくれたら、サイドアタッカーとしては、面白い存在になるのでは?と期待しています。

そして好調横浜でレギュラーに定着している小野選手、またかつて天才と称されながらもどん底を味わい、J2で着実に実力をつけている柿谷選手にも、ぜひチャンスを与えてあげて欲しいと、個人的には思っています。


次の試合のバーレーン戦(アウェー)&シリア戦(ホーム)まで2ヶ月あります。

男子五輪代表にはその間、ぜひとも思い切ったチャレンジを期待しています。

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