いつの間にか定番化していますが、自分が日本を離れていた期間の映画を毎週DVDレンタルして感想を綴ります。
今週もMYサイフから、小銭がTSUTAYAさんに落ちます。(チャリーン。<そんな擬音いらないし)
浦島太郎状態を脱するのは、果たしていつの事やら。
さて今週の旧作DVD鑑賞は、劇団ひとりの同名小説(処女作)を2008年に映画化した、『陰日向に咲く』です。
陽の当たらない人々の5つのエピソードが、場所と時代を代えて交差する作品で、主演はパチンコ依存症でサラ金に手を出し、オレオレ詐欺にまで落ちるシンヤを演じた岡田准一と、映画オリジナルキャラである寿子を含め一人二役を演じた、宮崎あおいの二人。
主演の岡田君をはじめとする、役者の方々の演技は素晴らしかった(&宮崎あおいさんは結構好きな女優さん)ですが、映画の短い尺の中に、エピソードがテンコ盛りで詰め込み過ぎなのか、1つ1つの印象が薄いまま、感情移入する前に、物語がどんどんと流れていってしまう印象がありました。
最後のジュピターさんのエピソードはよかったので、完全に独自で物語が進むアキバ系アイドルの話を削って、その他をもう少し丁寧に作れば、もっと映画の世界に入り込めたかもしれません。
(塚本さんの演技はすごくよかったですが)
自分の好きな映画(特に邦画)は、見終った後に作者や、製作側の思いのようなものが伝わってくる作品が多いのですが、日陰者にスポットライトを当てるという視点は好きなものの、この作品を見終わった後には、残念ながら何も自分の中には残りませんでした、、、。(汗)
原作の印象はまた少し違うようなので、今度機会があったら読んでみたいと思います。