拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

エジプトにイスラム原理主義政権が誕生した日

2012-06-26 | 旅人のひとりごと


イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ氏がエジプト大統領選で勝利し、とうとうエジプトにイスラム原理主義政権が誕生しました。

わずか8ヶ月前にエジプトを訪れた際には、このエジプトに平和が訪れてくれたらという祈りに近い気持ちを持っていましたが、このニュースを聞いて、昨日みたDVDの主題歌にも使われていた、RadioheadのLast Flowersが自分の頭の中で鳴り響きました。


※Last Flowers(日本語訳テロップ付)

http://www.youtube.com/watch?v=lxOFntxnDPE


エジプトでは現政権が軍部と手を握り、この新政権と対立するような動きを見せています。

場合によっては内戦が起こる可能性があり、一方で新政権と隣のイスラエルとの戦争を危惧する声もあがっています。

くそったれの現実から抜け出したいと思うエジプトの若者たちと、その思いを利用した過激派の構造。

西側諸国に住む我々の目にはそんな風に映っていますが、果たして真実は、、、。



この世の中は、対極(アンチテーゼ)な2つの存在によって、バランスがとれていると言われています。

それが事実であるならば、今回イスラム原理主義政権(一部では"元原理主義組織"という説もあり)がエジプトに誕生したという事実は、この世界のどこかにそれと対極な存在があるということなのでしょう。



そしてこのくそったれの現実の対極にある美しい存在も、きっとこの世界のどこかにある(ひょっとすると我々のすぐ身近にもある)と自分は信じています。



そこに銃とギターの対なる存在(もの)があるならば、自分は迷わずギターを手にとる。

エジプトの若者達にこの曲を送りたいと思います。


※Radiohead - Creep

http://www.youtube.com/watch?v=XFkzRNyygfk




※写真:8ヶ月前に訪れたエジプトのハルガダ。
砂漠や遺跡だけなく、エジプトには美しい海や多くの豊潤な果実もあります。
自分にとって、北アフリカ諸国の中で、最も好きな国であるエジプト。
この国に、血を流すことなく平和が訪れることを、切に願います。




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