朝6時に自宅を出て早朝の新幹線に乗り、ただいま帰省中です。
今回のアルバム制作を一緒にやっていただいている、メジャー時代からお付き合いのあるエンジニアさんが頑張ってくださり、先週レコーディングした曲の中から、2曲程ラフMIXした音源を昨夜頂いたので、早速父親に聴いてもらいました。
この日は父も比較的体調が落ち着いていたようで、しっかりと会話ができ、「10年以上前とまったく声量も落ちていないな。松井は引退したけれど、お前はまだまだ現役だな」と言ってくれました。
病室にテレビがあるからなのか、松井選手の引退を知っていたのも驚きですが、前回会ったときよりも体調が回復しているようにも見えました。
ただその後に医師から聞いた話によれば、モルヒネの量を増やしているからとのこと。
今はQOL向上を最優先にしてもらっていますが、痛がったり苦しがったりしていた父の表情が落ち着いて見えるのが、家族にとって唯一の救いです。
動かなくなった父の体をさすったり、日々父の介護で疲労している母の手伝いや、肩や背中をマッサージさせてもらい、僅かばかりでも親孝行する時間をもらえたことは、本当にありがたいと思っています。
情けない話ですが、親孝行というものは親の為にするのではなく、自分自身の為にさせてもらうものなのだなと、今頃になってようやく気付かされています。