拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

日本代表、、、完敗!!!

2012-03-01 | その他


ホームゲームでの対ウズベキスタン戦ですが、0-1の敗戦。

しかし内容は点差以上に開きがあり、文字通り完敗でした。


前半は藤本選手やハーフナー選手がチームにフィットしていなかった感が目立ちましたが、後半はそれ以上にチーム全体のコンディションの悪さが目立った試合でした。



欧州組が中心となった現在の日本代表チーム。

ジーコ監督時代にもありましたが、欧州でプレイする多くの代表レギュラー選手達が、片道12時間以上の移動をして日本に戻り、帰国翌日の試合に出るというのは、正直コンディション的にはかなり厳しいものがあります。


それが一流の代表選手だ!と言ってしまえばそれまでですが、日本代表選手もやはり生身の人間です。


現実問題、日本と欧州を短期間で往復したことのある人ならわかりますが、飛行機内で睡眠のとれる人でさえ、片道12時間(殆どの選手が欧州内からフランクフルトで乗り換えがあるので、実質16~24時間)の移動は、かなり体にこたえます。


(アップグレード等で)フラットシートになるビジネスクラスに乗っても、飛行機内でほとんど眠れない自分などは、通常の体調に戻るのにいつも1週間程度はかかっていたので、帰国後翌日にハードワークをするサッカーの試合、しかも微妙な感覚のずれ(何かいつもとちょっと違うなという感じ)が大きく試合の出来を左右する現代サッカーでは、かなり厳しいものがあります。
(ジャンルは違いますが、自分も酷い時差ぼけの時にいきなり路上に出て歌うと、地に足が着いていないような、ふわふわとした違和感があって、リズムがうまくとれないといった事もありました)


かと言って、1週間以上前に代表チームに合流することは、各クラブチームが許してくれないでしょうから、端的に言えば、欧州組中止のベストメンバーと、国内組中心の2ndチームの2つのチームを作ることを、代表チーム関係者には早急に検討して欲しいと思います。


中東等比較的移動時間が短くてすむアウェーの試合や、代表戦Weekのように4~5日前に代表チームに合流できる場合は、欧州組中心のベストメンバーで、日本のホームゲームで試合直前しか欧州の選手が合流できない試合は、国内組中心の2ndチームで戦う等の工夫が必要だと思います。


これはFCバルセロナのような欧州の強豪チームが、週末のリーグ戦と、UEFAチャンピオンズリーグや各国のカップ戦等の平日の試合といった過密日程で結果を出し続けるために、実質的に2つのチーム構成を持つことと同じだと思います。


南米の強豪チームでも、W杯予選を国内組中心にメンバー編成するケースが見受けられますし、欧州組と国内組の2つのチームの選手がそれぞれ成長すれば、選手層もより厚くなり、最終的にW杯本大会でそれがプラスに働くと思います。



仮に諸事情で1チームしか編成が出来ないならば、欧州組の召集は本大会まで諦めて、最終予選は国内組中心で戦うべきです。


それはコンディショニングの観点だけでなく、代表チームでしか大きな成長を得られる場を持たない国内組に対して、欧州組の選手達がチームでのプレイだけでも充分成長できる環境を持っているからでもあります。

国内組だけで大丈夫か?という不安はあるでしょうが、闘莉王選手や大久保選手のような経験豊富な一流のベテラン選手や、酒井宏選手や扇原選手、清武選手のような、活きのいい五輪組の若い選手達もいます。


個人的な意見を言わせてもらえば、今日のようなコンディションの悪い欧州組中心のチームよりは、国内組中心で最終予選を戦う方が、ずっと良い結果を得られると確信しています。
(ただしこの問題は、欧州組の選手達が責められるべきことではなく、日程とチーム編成上の問題だと自分は思っています)



今回の試合は、現実的には消化試合という位置づけだった為、この「大敗」はよい教訓になったのではないかと思います。


次はW杯本大会出場をかけた、「結果」が求められる最終予選です。


ぜひ代表チーム関係者の方々には、思い切った対策を熟考して欲しいと思います。

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