シンジへ。
お疲れ~、カズです。
ミラノのサンシーロ・スタジアムでの試合観戦かあ。
おまけにパルマでの美食旅付き。羨ましすぎる!!!
ヨーロッパの良い所は、ちょっと一足伸ばせば、文化も言葉も全然違う国へ、簡単に行けるところ、そして世界最高レベルのサッカーをみられるところだよな。
日本でいうところの国内と同じ位の距離に、異なる民族、言語、文化がギュッと詰まっているから、きっとヨーロッパでは自分達の国籍や文化、アイデンティティをより強く意識するんだろうな。
島国で単一民族の日本国内で生活していると、自分が日本人であることをあまり意識しないけれど、オレも海外を旅をしていると、「オー!ジャパニーズ!」って頻繁に声をかけられるものだから、「ああ、オレは日本人なんだ」って強く意識させられるよ。
シンジもドイツで生活して1年も経つと、それ以前と比べてきっと、自分が日本人であることをより強く意識するようになっているんじゃないかな。
ドイツに行ったばかりの頃は、日本と比べてその国の悪いところばかりが見えていたと思うけれど、最近のFacebookでのシンジとのやりとりをみると、少しずつドイツの良い所も見え始めてきているんじゃないかって感じるよ。
もしそれが本当なら、普段ドイツで生活していると気づかないことが、他のヨーロッパの国々を訪れると、その国との比較で、ドイツという国を客観的に見ることができるからなのかもしれないね。
同時に、日本の中だけで生活していた頃には気づかなかった、日本の良いところや、悪いところも見えてきているんじゃないかと思う。
俺達旅人は、その国の一部分だけを見て、すぐに通り過ぎてしまうけれど、そんな短い旅の中でも、その国と、自分達が生まれ育った日本とを比較して、普段暮らしていると気づかない発見があったりするから、よくわかるよ。
"外に出てみて初めてわかる"っていうのは、人類が宇宙に出て初めて、自分達の住んでいる地球が、青く美しい星だと知ったことと、同じなのかもしれないな。
どんな人間にも、良いところと悪いところがあるのと同じように、世界のどの国にも、良いところと、悪いところがあると思う。
自分が一番好きな町でずっと生きて行ければよいのだろうけれど、多くの場合は、きっと目に見えない運命みたいなものがあって、自分が望む・望まないかを別にして、自分が住む場所がその時々で変わったりするのだと思う。
でもオレは思うんだよ。
人生はひとりじゃない。
生きていれば良いこと、悪いこと、楽しいこと、哀しいこと色々あるけれど、家族や仲間がいてくれるから、大切な人達がいてくれるから、オレはきっと大丈夫って。
ドイツでの生活1周年、おめでとう。
オレはこれからもシンジの事、応援しているよ。
P.S.
今日の写真は、我らがボルシア・ドルトムント名物、ゴール裏のサポーターの写真だよ。
シンジのサンシーロに対抗できるのは、この写真ぐらいだな。
オレもヨーロッパのサッカーで最初に好きになったのは、イタリアのセリエAだったけれど、旅で訪れたドルトムントで、"世界一熱い"とも言われるこのサポーター達と一緒に、黄色いマフラーを掲げて試合開始前に歌った、"You`ll Never Walk Alone"に、これ以上無いぐらい感動して、オレは今もドルトムントのサポーターをやっているんだ。
日本語で"人生はひとりではない"という意味のこの歌は、シンジも知っての通り、世界の多くのサッカークラブのAnthemとして歌われているけれど、ドルトムントサポーター達とうたったこの歌は、今までのどの"ユルネバ"よりも、文句なしに最高だった。
いつかシンジと一緒に、ドルトムントで"You`ll Never Walk Alone"を歌いたいな。
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