仕事で年初から10日程、ニューヨークにSTAYしていますが、滞在先のビジネスホテルで朝6時前にボヤ騒ぎがありました。
時差ぼけがまだあり、夜中の3時頃に目が覚めたりした後、ようやく寝付いたと思ったのも束の間。
けたたましい警報音で目を覚まし、何事かと部屋の外に出ると、他の部屋からも一斉に人が飛び出してきました。
しばらくして、館内アナウンスがあり、ボイラー(空調?)の故障が発生し火災を感知したので、一斉に館外に退去するようにとのこと。
対面の部屋のイタリア系っぽい白人にどうするか聞いてみると、外に避難するしかないねと言うので、急いでパスポートとサイフ、仕事で必要なPCと携帯電話、その充電器等を持って、カジュアルの服とダウンジャケットを着て、他の部屋から飛び出してきた宿泊客の列に続いて、非常階段に向かいました。
といってもここは19階。各階全客室から次々と人が出てくるので、なかなか前に進みません。
大したことが無いことを祈りつつ、煙にまかれると一酸化炭素中毒もあり得るな~と最悪のシナリオも覚悟しつつ、まずは冷静に一刻も早く建物の外に出ることを考えますが、とにかく人・人・人。
また情報も殆ど無く、危機感だけが増していく中、規模感は全然違うのでしょうが、9.11の時も人々はこんな気持ちで避難をしたのだろうかとそんな事が脳裏を過ぎりました。
結局30分ほどかかり、地上階が近くなった頃、どうやらボヤですんだらしいという話が伝わり、逆に上の階に戻る人達が出てきました。
しかし何が起こるかわからないので、一旦はまず外に出ようと1Fの入り口までたどり着くと、人が溢れ変えるロビーで消防士が、「空調の誤作動があって煙を感知したが、もう危険はないので、皆さん部屋に戻ってください。英語がわからない人達にスペイン語やフランス語で状況を伝えてあげてください」と説明していました。
せっかくここまで来たし、初志貫徹をしようと、一旦ホテルの外に出てみると、数台の消防車が止まっていましたが、説明を終えた消防士が乗り込むと、ホテルの前から帰っていったので、ようやくホッと安心して、自分も部屋に戻りました。
非常事態宣言が出される20年ぶりという寒波の中、外気温はマイナス14度。
貴重品と仕事道具は持ったものの、マフラーと手袋を持っていなかった事に気付き、これがボヤでよかったとつくづく実感。
帰りは動き出したエレベーターで戻り、部屋に戻ってカバンの荷物を机に戻していると、ガイドブックが出てきました。
こんな状況でも、観光するつもりだったのだろうか、、、???
※写真:ホテルのロビーで消防士の説明を聞く宿泊客