J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

クラブ経営について92

2022-04-09 00:58:15 | ファジアーノ岡山

 リスペクトコラムです。
 先日、Jリーグの役員改選が実施され、野々村チェアマン、他の新理事も選任されて新体制で船出しました。これに関して当ブログでは、特にチェアマン人事について本当にいい人選だったと思っております。それに伴い、他の役員とともに、J2岡山の前代表である木村さんも専務理事を退任されました。Jリーグ幹部から身を引かれる事になりましたが、4年の任期の中で、Jリーグ百年構想なり、社会貢献活動、リーグ目線でのクラブのあり方などを何かしら吸収され、全国レベルという広い視野で、スキルアップされた事と個人的に思っております。そして、J2岡山復帰という結果になりましたが、筆頭株主の返り咲きという内容でした。
   
【筆頭株主の異動】
「このたび、株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブの主要株主が異動となり、木村正明氏(前公益社団法人日本プロサッカーリーグ専務理事)が筆頭株主になることが決定しました。木村氏は、弊社の代表取締役を務めていた際も筆頭株主でございましたが、日本プロサッカーリーグ専務理事就任に伴い、全株式を譲渡しておりました。このたび、公益社団法人日本プロサッカーリーグ専務理事を退任され、再び弊社の筆頭株主となることが決定しましたので、お知らせいたします。」

 

筆頭株主の異動について | ファジアーノ岡山 FAGIANO OKAYAMA

このたび、株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブの主要株主が異動となり、木村正明氏(前公益社団法人日本プロサッカーリーグ専務理事)が筆頭株主になることが決定しま...

ファジアーノ岡山[Fagiano OKAYAMA]公式サイト

 

 クラブの公式発表での情報を整理します。木村さんはJリーグ入りするまで筆頭株主であり、今回再び筆頭株主に戻る事。Jリーグ入りに際して保有していた全株式を譲渡され、再び取得されたという事。正直、J2岡山の筆頭株主はずっと岡山商工会議所だと思い込んでいましたが、実際は木村さんだったのですね。オーナーという言い方になるのかもしれませんが、一個人がJリーグクラブの筆頭株主であるという事。後は過半数を所有しているのかどうか。そこはこの情報ではわかりません。ここで木村さんが筆頭株主として戻って来られる事に関して、まずはポジティブな面とネガティブな面でフェアに見てみたいと思います。あくまで個人的な主観が強い戯言ですので聞き流して下さい。

〔ポジティブな面〕
・クラブの法人化(2006年:創設年ではない)から、ずっと代表を担ってきた存在として頼もしい。昔も今もクラブの一番の「顔」であり、知名度がある経営者として今後も活躍していただきたい。
・Jリーグ専務理事として4年間貴重な経験を積まれて戻って来られた。その豊かな経験をクラブ経営に還元してもらう事は、これ以上の利益は無い。
・元ゴールドマンサックス執行役員という大きな経験があり、これまでもクラブ経営を支えてくれた存在。今後は筆頭株主というポジションではあるが、経営面で力を発揮していただきたい。

〔ネガティブな面〕
・一個人が筆頭株主というのはどうなのか。他クラブの株主名簿を観ても、筆頭株主で法人はあっても一個人は今のところ見受けられない。他のクラブでは、よくITを中心に名物オーナーの名前が聞こえてくるが、いずれも所属する企業名も同時に出てくる。一個人のみという事例は今のところ見られない。地域の公共財とも言えるJリーグクラブがいわゆる「個人商店」化してしまう事は望ましい事なのでしょうか。
・J1クラブを中心にはいずれの主要クラブも、地元自治体や主要スポンサー企業など複数でバランスの良い株主構成が見られ、誤った経営にならないようにリスク管理が図られている。J1にふさわしいクラブになるためには、筆頭株主は一個人ではなく団体・法人であるべきではないでしょうか。
・あくまで個人的な見方だが、Jリーグ経営の方向性としてJリーグ百年構想の実現につなげる、昔からドイツ(スポーツシューレ)を模範とした欧州型と、オーナー制ばかり?のMLSを模範とした米国型(2ステージ制騒動等)と2つの路線が昔から見受けられました。今のJ2岡山は後者のイメージが強いように見えるが、Jリーグ百年構想の実現を目指す欧州型が望ましいのではないでしょうか。

 とこんな感じでした。何が正解で何が間違っているかは誰にもわかりません。当ブログもコロナ禍でもしっかり経営を維持されているJ2岡山の経営状況を見ると、軽々にものが言えないとは思います。北川社長がこの4年、しっかりクラブ経営を継続されてきましたが、個人的な印象では木村時代よりも、今の北川時代の方が地域との距離感の近さは実感していました。まだまだ付加価値の高い他クラブとの差はあるし、数字以外でJ1にふさわしいクラブにどこまで近づいたのかどうかも軽々には語れませんが、北川社長の思いは実施事業に反映されていたように思います。
 あと、いい機会なので、全クラブチェックを伴う「経営情報公開」と「運営会社役員情報開示」の記事を更新したいと思っています。やはり、現状もリスペクトしないと説得力が無いので。 

【木村正明氏 コメントの抜粋】
「私自身がすぐに経営陣に加わることは控える判断をいたしますが、クラブの幹を太くしていくために、自分ができるサポートを今後考えていくつもりです。自分に課せられた使命が一つあるとするなら、このクラブの一人のファウンダーとして、オーナーとして、クラブを見守り続けていくことではないかと考えています。」

  「ファウンダー」とは会社を設立した創業者という意味です。「すぐに経営陣に加わることは控える判断」とありますが、すぐではなく経営危機が起こらない限りは北川社長、その次の経営者に任せて見守り続けていただいた方がいいのではないかと個人的に考えます。Jクラブの経営者で、以前の代表がまた復帰するという事例は余り見られないし、新潟さんで2020年に中野顧問(兼後援会副会長)が代表に復帰されましたが、J1復帰という結果をまだ出せていません。そういう一言で物は語れませんが、個人的には経営危機が無い限りは、代表復帰よりも新しく前に向かう動きの方が良いイメージを持っています。

 先日、一般社団法人を開設されましたが、そこの代表に木村さんが就かれて「25年ですべてのスポーツ、30年ですべてのスクールを無料に」という夢を追っていくのかと最初に思ってしまいました。今後の活動としては、山陽新聞には「現在東京を拠点に活動」とあり、引き続き東京を活動拠点にされるのかな。
 あくまで個人的な勝手な妄想でごめんなさい。例えばサッカーもしくはスポーツに関わる法人を立ち上げられて、東京を中心に事業を進められ、その法人をもってJ2岡山の筆頭株主になられたら、「個人商店」状態よりも格好がいいのではないかと個人的に思います。例えば、誰もが試行錯誤している、選手のセカンドキャリアを扱うスポーツビジネスとかいいかも。他にもJリーグの前理事らしく「Jリーグシャレン」を具現化するようなスポーツビジネスとかだったら、かなり理想的な展開に映りますが、現実的ではないかな。
 個人的には大昔から気になっている「後援会」の実現もつい思い描いてしまいます。以前に経営面での側面支援では、スポンサー会や法人会、ビジネスクラブがいいと書き、どこの他クラブにもある後援会が、地元岡山にあればいいのにと長年思ってはいました。
 そういえば村井さんのその後も気になるな。たぶん、この記事を見ていただいているだろうと(勝手に)思い込んでいる村井前チェアマンも、次の道で頑張って欲しいです。
 という事で、失礼な文面もあったと思いますが、サッカー愛、Jリーグ愛、岡山愛、ファジアーノ愛を思い描く中での個人的妄想と思ってお許し下さい。どんな事でも、「何でも万歳万歳」では進歩しません。こういう違った見方も必要と思って、日々ブログを書いています。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
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