リスペクトコラムです。
再び、WEリーグネタその2です。開幕から1週間経ってもいい話は出てきません。なぜこうも人気が無いのか、というか存在感が無いのか。知れば知るほど、今までのなでしこリーグと何が違うのかと思えてしまうのが現実です。あぁ違いがありましたね、2チーム増えていました。個人的にはせっかく女子サッカーが、かつてのLリーグという地味な名前から、なでしこジャパンの躍進で「なでしこ」リーグとしてイメージアップになって定着したのに、わざわざそれを手放すのはどうなんだとも思っていました。
【日本初の女子プロサッカー「WEリーグ」は“三重苦”の船出…協会のもくろみ狂い目玉選手も不在】
「『プロ契約選手15人以上」『運営法人役職員の50%超は女性』などの規約があって『日本サッカー協会(JFA)田嶋幸三会長肝いりの一大事業。開催シーズンは欧州リーグに合わせて秋開幕―春閉幕制を採用。これも秋春制論者の田嶋会長の意向が反映された』(サッカー関係者)ものである。」
〔W杯日本開催も五輪金もパーになり…〕
「もっとも当初のもくろみは、大幅に狂って『三重苦のスタートを強いられた』と前出の関係者がさらにこう続ける。『WE開幕の前景気を祝う格好で「2020年6月に23年女子サッカーW杯の日本開催権を獲得」し、その直後の東京五輪で「金メダルを獲得して女子サッカー人気をブレーク」させ、リーグが資金を援助して「欧州列強国の主力を引き抜いて目玉選手にする」というホップ・ステップ・ジャンプ方式でWEリーグの開幕を迎える――と田嶋会長、WEリーグ関係者はソロバンをはじいていたのですが……』
ところがコロナ禍に足を引っ張られた。東京五輪が1年後の21年夏に延期されたことで『21年、23年と2年間でフル代表が出場する女子世界大会を2度も開催するのは常識的ではない』という意見が国際サッカー連盟(FIFA)内で大勢を占め、JFAは女子W杯の立候補を取り下げることを余儀なくされた。しかも東京五輪はベスト16止まりに終わり、11年女子W杯ドイツ大会の優勝をピークに日本女子サッカーの先細りを印象付ける結果となった。
そうして迎えたWEリーグの開幕である。有名外国人選手に声を掛けても、新型コロナもあって日本行きを決断した大物選手はゼロ。装いも新たにプロリーグを発足させたが、目玉選手不在の状況は変わらない。」
引用:日刊ゲンダイDIGITAL
三重苦ですか、お先真っ暗ですね。覚えていますよ、まずは女子W杯の招致失敗。これは今思えば、元々国内で盛り上がっていなかったですね。1年前くらいで代表戦で招致の弾幕が出てきて、そうなんだと思っていたら、招致失敗のニュース。その要因は東京五輪と時期が近いから。時期の問題って、招致を始める時に想定できなかったのかと。これも田嶋ジャパンの失態。東京五輪のメダル獲得。これも無理がありました。その時のFIFAランクが2ケタ。高倉監督になって、佐々木時代よりもどんどん低迷している状況で奇跡を願う方が無理があった。いちかばちかを通してしまったこと、これも田嶋ジャパンの失態。WEリーグの開幕と目玉選手の不在。東京五輪で生まれると目論んでいた日本人選手のスターの誕生(男子バスケのNBA日本人2選手、女子バスケの町田選手のように)失敗。外国人選手ですが、元々無理があると思います。女子サッカーで世界に名前が轟いている外国人選手って誰かいますか? そこに期待し過ぎる事にも無理があった。これも田嶋ジャパンの失態。当ブログは女子サッカーの立て直しには、まずは田嶋ジャパンから生まれ変わる事だと思っています。
【なでしこ五輪惨敗→逆風のWEリーグ開幕 「第3節までは注目してもらえると思いますが…」新規ファン獲得へ必要なものとは】
「注目の開幕戦、味の素フィールド西が丘では昨季の皇后杯を制した日テレ・東京ヴェルディベレーザ(以下、ベレーザ)と、リーグ覇者の三菱重工浦和レッズレディース(以下、浦和)の好カードが組まれた。」
「この日のチケットは完売となっていたが、新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに則って制限され、入場者数はキャパシティのおよそ半分の2427人。浦和のサポーターを受け入れるビジター席の設置はなかった。」
〔東京五輪で惨敗、なでしこリーグから大きな変化はなく〕
「2019年9月、元女子日本代表監督の佐々木則夫氏を旗振り役に『女子新リーグ設立準備室』を立ち上げてから2年。やっとこぎ着けた晴れ舞台が、まさかこのようなアゲインストの風にさらされているとは当時想像もしていなかっただろう。 スタジアムの看板『#これは新しい日本のキックオフだ』のキャッチフレーズに強い意気込みが窺える。では、昨季までのなでしこリーグから様変わりしたかと言えば、そこまで大きな変化は感じられなかった。
日陰に置かれる時代から連綿と受け継がれてきた、サッカーに対するひたむきさ。WEリーグもまたその延長線上にあるものだと思う。それは持ち続けたうえで、新しいファン層を開拓していくには興行としてエンタメの要素を獲得していかなければならない。試合後、会見に応じた岡島喜久子チェアは『第3節あたりまでは注目してもらえると思いますが、ここからどうやって観客を惹きつけていくかが課題。クラブとも話し合い、入場者数を増やしていく方策を考えていきたい』と話した。」
引用:Number Web
うーむ、FOOT×BRAINで、朗報です、チケットが完売になった試合がありますと言っていて、そうなん?と思っていましたが、実は2,427人だったのかと。狭い会場での入場制限での数字かと、そりゃそうなる事もあるでしょう2千人台であれば。かつて、2011年に近かった年にCスタで開催されたベルとINACの試合、確か1万人近く入ったんじゃないかな。一地方でもそれくらい入った時代からみたら、天と地の差で、完売を喜べる状況ではないと。
とにかく不人気のWEリーグは、開幕前も開幕後も変わらず課題ばかり。救いは秋春制(当ブログは大反対)で今のところ、大きな反対論が出ていない事。というか秋春制という認識がそもそも世間的に低いのかもしれない。まぁそのうち、日本に馴染まない制度、それが不人気の要因の一つと、Jクラブの方からいろいろと意見が出るんじゃないかな。
あと、理念推進日はいいですね。草の根活動に目を向けるのはいい事です。ぜひ川崎フロンターレをお手本に頑張って欲しいと思います。Bリーグが安定してきたら、島田チェアマンを招聘したらいいのではないでしょうか。田嶋ジャパンの意図に合わない方向性になるかもしれませんが。という事で、当ブログの見解としては、WEリーグの低迷の原因は、ほとんどが田嶋ジャパンにあると。一個人の強い意向の弊害ではないかと思っています。女子のプロ化自体は反対ではなく、田嶋ジャパン製ではなく、多くの国民から支持されたプロリーグであれば賛成で、応援したいです。
【岡山ゆかりの9選手参戦】
・池尻茉由選手(24):マイナビ仙台:出身校=吉備国大
・橘麗衣選手(28):ちふれ埼玉:出身校=吉備国大
・南野亜里沙選手(29):千葉:出身校=作陽高
・北方沙映選手(23):ノジマ相模原:出身校=作陽高
・三谷沙也加選手(26):INAC神戸:出身校=作陽高
・内田好美選手(26):広島:出身校=作陽高
・呉屋絵理子選手(24):広島:出身校=吉備国大
・塩田満彩選手(22):広島:出身校=日新高
引用:山陽新聞
10日の山陽新聞に岡山ゆかりの選手という事で名前が並んでいました。思ったのが、岡山県出身はいないのかと。出身校ばかりですね。男子はまだ出身者がいたが、女子はいないのかと思いました。高梁日新高OB選手がいる事はいいですね。吉備国大シャルムの下部組織。成果が一つ出ましたね。池尻選手は代表入りも果たしており、今後が楽しみな選手です。
もう一つ、個人的に頭を抱えている事があります。スポーツナビを何度見ても、WEリーグの露出が無いのです。Jリーグにしても代表にしても必ず観に行き、ニュースをチェックする一番のネット媒体。まずカテゴリには「Jリーグ」と「サッカー代表」はあっても、「WEリーグ」とか「その他サッカー」とか無いのです。「他競技」を観に行くが、WEリーグの情報は全然出て来ない。プロリーグなのにスポーツナビのこの扱いって何?と思いました。これが現在のWEリーグの立ち位置なんだなぁと思いました。
さぁWEリーグ、岡島チェアが懸念を抱いていた、第4節以降どうなっていくのか、気になります。というか心配が積もります。島田チェアマンも言われていましたが、一足飛びの事は起こらないので。
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