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日本代表のこと・・・503

2021-09-04 00:11:49 | サッカー(日本代表、W杯等)

 リスペクトコラムです。
 とにかく昨日のオマーン戦は頭を抱えましたね。FIFAランクでオマーンは79位で日本は24位。グループBの6チームでは、ランキングが最高位で本大会出場6回の日本に対し、オマーンは5番手で本大会の出場ゼロの違い。過去の対戦成績も、9勝3分0敗という状況で迎えた昨日の試合。しかもホーム戦。ジャイアントキリングというか衝撃の敗戦でした。別の記事の予定でしたが、余りにも森保ジャパンの論評が目立ったため、こちらで書きました。
    
【「話にならない…」日本代表なぜ完敗したのか? 欠如した臨機応変さ、監督の采配はまず問題だが…】
〔圧倒できないと話にならない〕
「始まった試合は予想外の展開になった。1カ月間の欧州合宿を経て、この一戦に賭けていたオマーンが高い強度で挑んでくる傍らで、日本代表の出足は鈍く、コンディションの悪さが目についた。東京五輪から出ずっぱりの酒井宏樹は普段以上にミスが多く、遠藤航も足が重い。ビルドアップのリズムも悪く、テンポが上がらない。攻守の切り替えも遅く、序盤から非常に重苦しい雰囲気が漂った。こうした中、日本代表にとって痛かったのは、絶対的1トップ・大迫勇也への縦パスを寸断されたことだ。」
〔失点の発端は…〕
「伊東と堂安律、鎌田と久保建英という指揮官の型通りの交代も相手に読まれ、劇的な改善にはつながらなかった。「最悪、勝ち点1でもOK」という空気が流れつつあった終盤の後半44分、日本に犯してはいけないミスが出た。発端は遠藤のクリアを相手に拾われたこと。」
〔失点を生んだ「細かいミスの重なり」〕
「再三再四、カウンターを食らって全員が体力と集中力を失ったら、こうなるのも自明の理だ。この時間帯まで修正できず、ズルズル来たら、この結果も仕方ないのかもしれない」。
「コンディションよりも実績を重視したメンバー構成にこだわり、決まった交代カードしか切れない森保監督の采配はまず問題だが、90分間修正できなかったチームマネジメントも見逃せない点だ。」
「日本代表は攻め手を欠いた。その現実に直面したのなら、指揮官も選手たちも早急に打開策を考えなければいけなかった。」
〔必要だった「別の戦い方」〕
「次の一手を繰り出すだけの機転が利かなかった。その要因は疲労やポジショニングの悪さ、距離感の遠さなどさまざまだが、本当に強いチームならどんなに劣勢でも勝ち切っているはずだ。実際、ロシアワールドカップで日本代表が逆転負けを喫したベルギー代表も、0-2の劣勢からなりふり構わずパワープレーとカウンターを仕掛けて、強引に勝利をもぎ取った。彼らもあのような戦い方は理想とはかけ離れていたはずだ。日本代表も連動をベースとした攻撃スタイルが機能しなくなった時、別の戦い方が必要だったはず。」
「移動があって、選手も国内組と海外組で分かれているし、正直、ほとんど話す機会がない状況だった。でも、日本から出れば多少緩和されると思うので、移動の時も含めて話していかないと。」
引用:フットボールチャンネル

 まずは森保ジャパンの選手の固定化という要因があります。当ブログでもザックジャパンの再来と以前に紹介しています。昨日の試合でもロシアW杯の出場選手が7、8人が並んでいました。今回は最終予選の初戦もあるのでベテラン勢を出したという意図だったかもしれませんが、結果的にコンディション不良だった選手ばかりで、まぁ何とかなるだろうという読みが裏目になったと。そこら辺りの安易な考え方が「世界を知らない日本人監督」という当ブログの考え方につながります。
 東京五輪での敗戦シーンに出ていたのが遠藤選手、今回も遠藤選手。結果論ですが疲労が溜まっていた遠藤選手を出していたのが采配ミスの一つなのかもしれません。
 そして大迫封じ。確かダイヤモンド型にしてボランチと前の選手で挟み込んでマークしていたようですが、試合映像でも大迫選手が空回りしていたのがよくわかりました。ここで改めて浮き彫りになったのが大迫依存体質。ポスト大迫を整備できなかった事も、森保監督の責任ではないかと。固定メンバーと決まった交代パターンも1カ月合宿して本戦に臨んだイバンコビッチ監督はリスペクト済みだった様子。引き出しが無い、戦術が無いというのも日本人監督の特徴。最後はいちかばちかの博打になるのも昔から。たまたま過去(岡田監督、西野監督)には当たったが今回は完敗に至った。選手は世界レベルになってきたが、肝心の指揮官が低レベル。食材は揃っても肝心のシェフが使いこなせない状態。
 昨日の解説で気になったのが、ピッチ上で選手同士の会話が全く見られなかった事。つまりチームの体をなしていなかったという事。上のコラムでは海外組と国内組に分断されて、ほとんど話す機会が無い状況とあり、チームとして1つになっていないまま、コンディションが悪い選手ばかり出場させても、そりゃこうなるわと。
   
【日本代表、オマーン戦敗因は監督の能力にあり。策なし魅力なし修正力なし…。選手の特徴理解せず】
「90分間、何もできなかったと言っていいだろう。とくに攻撃陣。オマーン代表に徹底して大迫勇也を封じられたことで、ほぼ機能しなくなっていた。今の日本代表の限界を見た試合だったと言えるかもしれない。選出個々のコンディションも相手が上で、これも敗因の一つと言っていいだろう。大迫、鎌田大地、原口元気、そして酒井宏樹までも安定感を欠いている。反対にオマーン代表の選手は最後まで元気で、堅守速攻を貫き続けていた。
 しかし、最大の敗因はやはり森保一監督にあると言わざるを得ない。試合中にメモを取るばかりで、効果的な動きは一つもなかった。
 森保監督は就任以降4-2-3-1を継続して使い、メンバーもほぼ固定してきた。だからこそ、相手に対策されやすい。プランBがないのだ。そしてそれ以上に大きな問題となっているのは、相手の対策を上回るだけの修正力が全くないということだ。オマーン代表戦、日本代表は立ち上がりからうまくいっていなかったが、その状況を終盤までズルズルと引きずり、最後に被弾。思い返せばAFCアジアカップ2019の決勝戦、カタール代表戦でも相手の策にハマったまま完敗を喫していた。対策されるとめっぽう弱い。これが、森保ジャパンの現在地である。
 試合中の修正は様々な方法で行える。フォーメーションの変更、選手配置だけの変更、選手交代など。しかし、森保監督はこのすべてで力が発揮できない。致命的なのはベンチワーク、つまり選手の起用法だ。」
「大迫が封じられれば何もできなくなることがオマーン代表戦で改めて証明されたが、森保ジャパンにはそれしかないのも事実。アジア最終予選に出る国は徹底して日本を研究してくるが、そこを上回るには、やはり今後も選手個々の能力に頼るしかなさそうだ。指揮官としての力が明らかに他国より劣っている森保監督。このままでは目標であるワールドカップでのベスト8進出など果たせるわけがない。むしろ、本大会行きすら危うい状態だ。」
引用:フットボールチャンネル

 大迫選手は今後も徹底的にマークされるでしょう。どの国もオマーンを参考にしてくるでしょう。プランBが無い日本人監督。いくらJリーグで実績を残せても、世界(今回はアジア)では通用しない。例えば昨日のようにFW5人という対戦チームは経験が無い。策が無いから通り一遍の事しかできない。すでに研究尽くされている相手にとってはすべてお見通し。このイバンコビッチ監督は2005年3月に行われたアウェーイラン戦(中田、小野など黄金世代中心)で負けた監督でもあったようです。こちらのコラムでは大迫依存問題が書かれていますね。

 イメージとして思ったのが、今回のオマーンは、2019年ラグビーW杯のエディージャパンであり、東京五輪のバスケ女子代表だったと。有能でカリスマ性のある指揮官のもと、しっかり長期合宿をしてフィジカルを鍛え上げ、相手を研究し尽くし、ターゲットとなる試合に万全の形で臨んでいた。4年前のUAEも2か月合宿して臨んでいたようですね。
 私の持論はもし本気でW杯で勝ちたければ、長期合宿でフィジカルを徹底的に鍛え上げること。エディージャパンで選手が音を上げたくらいに。実際には海外組ばかりで、スケジュールもびっしりな状況では無理でしょうが。
 あと、森保ジャパンの失態の本当の原因は田嶋ジャパンだと思います。日本人監督路線にかじを切った時点でこうなると思っていました。本当の改革は田嶋ジャパンの変革だとずっと思っています。

 今後で個人的に予想されるのが、森保監督が来年のW杯本戦までに解任される事。4年前のハリル監督もロシアW杯最終予選のホームUAE戦(4年前も同様に翌日こんな記事を書いていました)で逆転負けを食らい、当時最終予選の初戦に負けたチームはW杯に出場できないというジンクスが報道されました。ハリル監督はそこから立て直して、見事グループ1位で予選突破を達成していますが、W杯本番2ケ月前に解任されています。今回状況がよく似ていると思います。
 たぶん、日本はW杯予選突破はできるでしょう。問題はその先。FIFAランク79位でW杯に出場した事がないアジアのオマーンに対して、こんなぶざまな試合しかできなかったチームが、W杯本戦で善戦できるでしょうか。1日も早く、世界を知る代表監督に替えるべきです。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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