新型コロナウィルスとの戦いに打ち勝とう８４

　リスペクトコラムです。
　昨日、ちょっと気になるニュースを耳にしました。東京でコロナウィルスの新しい変異株が生まれたというもの。個人的にはゾっとしました。同時に、つい最近までまさしく東京変異株の発生を心配してたよなぁと思い起こす。じゃあ、なぜそこまで心配していたのかというと、東京五輪でした。
　当ブログでも開催反対の一番の理由が、世界中からコロナ株が集まり、東京でブレンドされて突然変異し、閉幕で帰国していく選手と歩調を合わせて世界に充満していくのではないかというもの。いろいろ批判された東京五輪も閉幕日を迎え、選手達も帰国し、これで一旦は取り越し苦労で良かったなぁと思っていました。確かに開幕前と閉幕の時期の感染者数を比較すると、まさに感染爆発の一端を残すものでした。それでもパラリンピックの開幕とともに、東京五輪開催に対するネガティブ論は収束していました。そんな中、８月が終わる日にこのニュースが流れました。
　　　
【新たなデルタ株を初確認　アルファ株の類似変異も―東京医科歯科大】
「東京医科歯科大は３０日、流行する新型コロナウイルスのデルタ株について、英国由来のアルファ株に類似した変異を持つ新たなタイプを国内で初めて確認したと発表した。世界では８例の報告があるが、感染力の強さなどは不明という。
　同大によると、新たなデルタ株は今月、同大付属病院の患者から検出された。デルタ株に特徴的な「Ｌ４５２Ｒ」変異に加え、アルファ株に特徴的な「Ｎ５０１Ｙ」に類似した「Ｎ５０１Ｓ」変異があった。患者に海外渡航歴はなく、市中感染だったという。同大は、この変異は国内で起きた可能性が極めて高いとみている。」
引用：時事通信

　当初英国株と言われたアルファ株に類似したデルタ株の変異型のようです。東京五輪が開催された８月に、入院患者からあ検出されたそうで、患者に渡航歴が無いため、東京の市中感染と報じられています。この変異は国内で起きた可能性が極めて高いと書かれていますが、では国内のどこで変異が起こったのかという事です。潜伏期間が２週間という事もあり、東京五輪と極めて近いタイミングです。

【東京医科歯科大、新たなデルタ変異株の市中感染確認】
「Ｎ５０１Ｓ変異を持つデルタ株の報告は世界で８例のみで、日本では初めてだ。同大医学部附属病院で診察した新型コロナウイルス感染症患者の検体を分析したところ、Ｎ５０１Ｓ変異のあるデルタ株を発見した。８月中旬の患者で、海外への渡航歴がないことから、市中感染事例だと結論付けた。
　研究グループは「国内で新たに変異を獲得した可能性が極めて高い」とするものの、現時点では変異発生要因の判断が難しいと指摘。さらなる性状解析と疫学調査が必要だとしている。」
引用：化学工業日報

　この記事では８月中旬の患者とあります。潜伏期間を２週間と考えたら、やはり東京五輪と時期が一致してしまうなぁとしみじみ思ってしまいました。現時点では変異発生要因の判断が難しいため、さらなる解析と調査が必要とあります。という事はもう少し経ってから、改めて詳細が発表されるという事か。今のところ直接つながってはいませんが、東京五輪が要因ではないと否定できないとか、そういう報道にならない事を祈っています。まぁ要因よりも今後の拡散の方が心配ですが。
　　　
【感染伝播性の増加が懸念される変異（N501Y 変異）とは？】
「N501Y 変異は、感染および伝播性の増加が懸念されている変異であり、特にアルファ株（B.1.1.7 系統）については、二次感染率の増加や重症・死亡リスクの増加の可能性が示唆されています。今回報告したN501S 変異も N501Y の類似変異であると考えられることから、N501Y 変異と同様の特徴を有する可能性が示唆されます。」
引用：東京医科歯科大プレスリリース

　今回の新しい変異株はデルタ株の類似変異で感染と伝播性の増加が懸念されているとあります。つまり、デルタと同様もしくは更に悪化しているのではないでしょうか。新型東京株がこれをピークに収束し、この情報がこれで終わっていく事を祈念していますが、しばらくして東京五輪との関係について更にネガティブ化した報道が流れないよう祈っています。やっぱ取り越し苦労でしたねと書きたいですが、結構息の長い話になるかもしれませんね。解析と調査が長引くでしょうから。
#がんばろう日本　#ThankYouHealthcareWorkers　#ThankYouCaregivers