J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

ラグビーの日本へ22

2019-08-24 00:46:41 | スポーツ文化・その他

 リスペクトコラムです。
 また、ノーサイド・ゲームネタです。第6話は部分的に面白い内容だったので、リスペクトする事にしました。いわゆるスポ魂的な話やビジネスストーリーは確かに面白いですが、当ブログ的にはその辺は対象外。クラブ経営の部分に注目しています。今回もストーリーの中で、アストロズのGMとしての悪戦苦闘が面白かったです。
   
【なぜ、ラグビークラブは収益性が低いのか】
 根本的な原因はクラブではなく、(プラチナ)リーグの組織そのものにある。アストロズの収益5,500万円は主にチケット販売によるもの。5,500万円の内訳は、チケット販売:約4,000万円、グッズ販売:約500万円、ファンクラブ:約1,000万円となっており、ほとんどがチケット販売に頼っている。
 そのチケット販売収益は、クラブが日本蹴球協会からチケットを安く仕入れて、利益を上乗せして販売して得たもの。しかし、日本蹴球協会からの分配金は0円であり、リーグ全体での収益が反映した結果であり、アストロズ主催以外の試合に客が入らなかったという事。結局、アストロズだけが頑張っても意味が無い。組織全体が変わらなければならない。一番上の人間が首を縦に振らなければ、協会は変わらない。それは専務理事の上にいる富永会長。

【GM会議での提案】
 「(プラチナ)リーグの興行の採算を改善できるように仕組みを考えて欲しい」と「プラチナリーグ採算改善 提案書」を配布。内容は「ファンの獲得のために、地域密着型のチームを形成し、どのスタジアムでも満席を目指す」というもので、現在の方式ではなく、例えばホーム&アウェーにするとか。各チームと2度対戦できるようにする。その狙いは、試合数2倍で興行収入増加、地域貢献への繋がり、スポーツエンタメ性の向上。

(サイクロンズ鍵原GM)試合数が2倍になって、1シーズンに収まらない。
(アストロズ君島GM)シーズンを長くするとか、チーム数を削るとか。チーム数を絞って年間2回戦制にすれば、分配金も増えると思う。
(鍵原)我々には長年続けてきたやり方というものがある。そう簡単に変えられるものではない。
(君島)それは簡単。今この場で決めていけばいい。そのための会議じゃないのか。
(鍵原)ここは連絡会議。勝手に話を進めないでいただきたい。
(君島)他のGMに意見を聞いて欲しい。どのチームも採算が取れず、相当苦労しているはず。客が集まらなければ利益は上がらない。
    これだけの大人が集まって、このままでいいという事はおかしい。変えていきませんか?
(専務)前にも言ったが、ラグビーはアマチュアスポーツ。金儲けの道具ではない。これは富永会長のご意向。

 昨季、収支の面では目標に大きく届かなかったが、この1年積み重ねてきた財産がある。それはこの地域のアストロズファン。選手もファンからの声援は本当に力になる。地域のファンへのお礼のためにファン感を開催する。
   
【日本蹴球協会へ直接談判】
 君島GMの提案書が協会の理事会にかけられるが、専務より理事会の結果として、理事会としては長く続いた伝統というものがある。どの案も見送りにすると聞かされる。
(君島)このままではリーグは先細りしてしまう。あなたはこんな運営や集客でいいと思っているのか。
(専務)ラグビーは金儲けではない。これは富永会長のご意向。
(君島)自分はラグビーはそこまで好きではないが、あなた達はラグビーを愛しているのではないのか。ラグビーの発展こそが使命じゃないのか。一番大事にしなければならないのはラグビーを愛するファンであり、これからラグビーを好きになるファンを育てる事じゃないのか。
    そこに目を向けずに、伝統という古びた化石ばかり大事にして何の発展があるのか。
(君島)提案書は何度でも提出する。金儲けじゃないというのはただの言い逃れだ。あなた達の狭い世界では通用しても、我々サラリーマンの世界では通用しない。あなた達が変わるまで何度でもぶつかる。

 以上のような内容でした。まず目を引いたのがファンクラブ収入。約1千万円って、1人5千円としても2千人入会したという事です。それ以外の関連収入があったのかもしれませんが、まぁ多いですね。1シーズンとしたらGMさん、頑張りましたね。14億円の支出で、5,500万円の収入って、今のJクラブから見るとありえないクラブ経営ですね。トップリーグのクラブってどこもこんな感じなのかな。サッカー目線で言うと、まずはクラブライセンスからの方がいいのではと言いたいですが、この利益率から見ると急には無理かと。
 で、分配金が0円。分配金を得ようと思えば、リーグ冠スポンサーになるのか。当ブログ的にはプロリーグでの冠スポンサーは昔から反対の立場です。今でも「明治安田生命」が付くJリーグは反対。プロリーグの身売りと思っていますから。ただ、完全プロ化ではないリーグであればやむを得ないのかもしれません。
   
 リーグチーム数の削減については、実はJリーグもありと個人的には考えます。J2からJ3、いずれはJ4かと思うくらいにJリーグは膨張しています。J1の18に対してJ2が22というのは多いと思います。思い切って、J1、J2とも16にし、33チーム目はJ3に行ってもらう、J3チャレンジリーグというカテゴリにして、J2以上とは一線を引くというのが個人的な提案です。J1昇格プレーオフも廃止がベスト。入れ替え戦のみ残すというのがいいのでは。会長の意向というシーンがありますが、サッカー界にもそういう存在がいませんか? 富永会長ほどは実権は無いでしょうが。
 あと、ファン感のシーンがありました。規模はともかく芝生の上でみんな一緒に交流している姿はいいですね。スタンドでボーっと観て終わりよりは全然いいです。柏や川崎さんのようにピッチに降りてやるべきです。ハイヒールを履いていないように入り口でチェックすればいいだけの事。明日の第7話も楽しみです。
TBS「ノーサイドゲーム」公式HP:https://www.tbs.co.jp/noside_game_tbs/
 ノーサイド・ゲーム関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190716
ラグビートップリーグ関連⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190805
   〃          ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190731
   〃          ③:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190730

   〃          ②https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190716
   〃          ①
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180927

コメント
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