事例紹介コラムです。
おとといのFSSボランティアで、OSSメンバーで熱狂的浦和サポの篤氏といろいろ話ました。画像付きで「優勝です。ご声援ありがとう」なるメールも来ました。どうやら、ノエスタに行っておられたようです。まあ、おめでとうと言いましたが、本心は第1ステージは優勝にあらず、単なる前半戦終了の成績だけと認識しております。なので、本来なら記事タイトルも「優勝の味」シリーズなのですが、違うタイトルにしました。おかしな基準のおかしな制度のおかしな分岐点なので。今回の浦和さんの前期優勝に関していろいろと報道が流れました。でも、ほぼ日曜日だけの一過性のものです。目に留まった報道を少し紹介してみましょう。まずは「表彰式で村井チェアマンにブーイング 2S制に不満」というタイトルの日刊スポーツ。
【日刊スポーツ】
村井チェアマンが試合後の表彰式で大ブーイングを洗礼。第1ステージを制した浦和に「チャンピオンシップ招待状」を贈呈した際、2ステージ制に反対するサポーターから激しい不満をぶつけられたとか。祝福ムードの中、その瞬間だけ異様な雰囲気となったが「いろんな意見や考え方があり、それをスタジアムに来て主張するのはアリだと思う」と容認。
「僕はプレゼンターのことで頭がいっぱいだったが、いろんな意見を言ってくれたと思っている。選手の喜び方を見れば『まだ半分』という感じはするけど、チャンピオンシップに向けて盛り上げていければ」とコメント。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1495370.html
いいですね、浦和サポさん。去年までしっかり反対運動を繰り広げておられて、Jリーグ側(一部の勢力)に押し込められて、これで終わったのかと思っていましたが、どっこい反対の火の元はしっかり残っていました。元浦和サポの村井チェアマンの心の奥底には「本当は俺も反対なんだよ」と思っているのではないでしょうか。次はサッカーマガジンZONE。
【サッカーマガジンZONE】
ステージ優勝を果たしたレッズの祝賀ムード一色だったノエスタで、スタンドから地鳴りのような容赦ない大ブーイングが浴びせられた。2ステージ制移行に対するサポーターの不満が爆発した格好。チェアマンは表情を引き締めながら、阿部と記念写真。チェアマンが出番を終えるとブーイングはピタリとやんだとか。試合後、村井チェアマンは2ステージ制についての検証と総括を行う方針としてコメント。
「新しい大会方式ですが、今後Jリーグがより魅力あるものに進化し続けていくためにも、毎年しっかりとJリーグそのものの総括を重ねていく所存。例えば試合ごとの入場者数やその属性の推移、国民のJリーグに対する関心度、メディアでの露出数など定量的なデータの分析を実施していく予定。更にファン・サポーターをはじめとした幅広いお客様の声を広くうかがうとともに、J1クラブを中心とした強化担当者や競技、技術運営関係者とのディスカッション等を通じた、Jリーグ競技面の質的向上の観点においても評価および検証を重ねていく方針」
サッカーマガジンZONE該当記事:http://www.soccermagazine-zone.com/archives/11132
「ファン・サポーターをはじめとした幅広いお客様の声を広くうかがう」と言われましたね。本当にやってくださるのでしょうか。検討した内部で闇から闇へ流れて終わりなのではないでしょうか。顧客を無視した商品は絶対に売れません。お客様本位でなく、自分達本位の商業主義は絶対に成功しません。ファン・サポーターとの話し合いはいつ開催されるのでしょうか。
そして東スポになりますが、「J1第1ステージ制覇の浦和 無敗ロードは“諸刃の剣”」という記事が載っていました。以下、抜粋して紹介。
【東京スポーツ】
27日のホーム新潟戦で負けなければ、史上初の無敗ステージV達成となるが、この無敗ロードが最大目標の年間勝ち点1位とCS制覇に向けて「諸刃の剣」になりかねない状況。浦和サポーターは優勝決定直後、強烈なメッセージを発信。「2ステージを俺達で変えようぜ」という横断幕を掲出。2ステージ制に対して今でも反対の立場を取っており、その思いはイレブンも同じ。第2ステージも無敗での完全優勝を成し遂げることで、多くのチームに優勝チャンスを生み出す2ステージ制の意義を薄れさせたい思いを持っている。
だが「無敗」の2文字ではチームに勢いをつけている一方で、懸念材料も発生。興梠選手は「1回負けてしまったら(その後の)モチベーションがなくなるかもしれない。その後も勝っていけるかが大事になる」と不安視。無敗が止まった途端に急失速し、負のスパイラルに陥ることを危惧。
毎試合、負けられないプレッシャーの中でプレーしていけば、消耗度は増大。無敗ストップを目標にする相手から、いつも以上に激しくチャージされればなおさら。シーズン終盤の肝心な試合でヘトヘトな状態になり、負けたとしたら本末転倒。チームに勢いをもたらす無敗継続は、必ずしもプラスになることばかりとは限らず、阿部主将は「勝っている時はほとんど何もしていないけど、そうじゃなくなった時が僕の出番」と危機管理意識が高いコメント。レッズの真価が問われるのはここからと締めくくっています。
東スポWEB該当記事:http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/413798/
さすが、浦和サポ。去年、相当締め上げられたので、ダンマク類での意見具申はもう無いと思っていましたが、やってくれました。「2ステージを俺達で変えようぜ」って、ギリギリのラインでの素晴らしい主張です。記事どおり、ファン・サポーターのみならず、選手もフロントも実はみんな反対なのです。今回の前期優勝までの流れで、浦和さんの意思表示をしっかり感じられました。
つまり、完全優勝して、「完全優勝して、そもそもCSをやる必要があるのか。本当に強いチームはどこなのか」と制度の欠陥を無言で提起するつもりなのでしょう。去年みたいに失速せず、プレッシャーに負けず、信念に向けて突き進んで欲しいですね。某黄色いチームも優勝を狙いたいところでしょうが、今の順位では・・・ 「失われたシーズン」は1年で終わって欲しいです。それにしてもトロフィーがしょぼい。やはり段ボール製に観えます。過去のステージ優勝トロフィーはもう少し立派でしたね。
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