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Jリーグの話題68

2014-10-07 00:04:31 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
先日、産経新聞に「弱くても勝てます? 2季連続で浮き彫りになる前後期制の“致命的欠陥” J1」というタイトルで、2ステージ制に疑問を呈する記事が載りました。最後の最後に撤回されると信じている当ブログとしては面白く読ませていただきました。また、Jリーグ スポーツナビに「W杯惨敗もなのにナゼ? J1観客動員は落ち込み微減の“怪”」というタイトルで、まだ1ステージながら今シーズンは微減、もう一つの記事ではセレ女効果で実は伸びているというJリーグの発表記事が載っていました。以下、順番に紹介。
       
    ※2ステージ制騒動の過去のイメージ画像

【「弱くても勝てます? 2季連続で浮き彫りになる前後期制の“致命的欠陥” J1」】
 2ステージ制とポストシーズンの「致命的欠陥」が2季連続で浮き彫りに。昨季の大宮に続き、今季は鳥栖が前半戦で快走しながら中盤以降に失速。来季以降は極端に安定感を欠いたとしても、一時的な勢いに乗ってステージ優勝を果たせば、年間王者になる可能性が残り、ルールは全クラブに等しく適用されるとはいえ、年間王者の権威が失墜しかねない事態。
 今季の鳥栖を例示。2ステージ制の場合の前期終了となる17節終了時で、鳥栖は勝ち点34の2位で、首位浦和との勝ち点差はわずかに2。一時は首位にも立っており、2ステージ制であれば前期優勝は十分に射程圏内。しかし、後期に該当する18節から9月27日の26節までの9試合は3勝1分け5敗と停滞し、首位浦和との勝ち点差は9に広がり、順位も5位に下降。
 昨シーズンの大宮に至っては、今季の鳥栖以上の落ち込み。17節終了時の勝ち点36は首位広島と並び、得失点差による2位で、直前の16節終了時には首位に立っていたが、18節以降は8連敗と6連敗を喫するなど3勝14敗と低迷。最終的には14位でシーズン終了。

 もちろん、今シーズンの鳥栖に浮上するチャンスが残されているが、それでも年間を通じて強さを発揮できないクラブが年間王者になれるかもしれない制度が、万人を納得させられるのは疑問。
 新制度導入を直前に控えて2シーズン連続で起こった前期のサプライズクラブによる後期の失速。新制度の中で誰もが抵抗感を覚える致命的欠陥の1つだけに、来季に向けて繰り返し突っ込まれることは確実。
産経ニュース該当記事:http://www.sankei.com/sports/news/141003/spo1410030001-n1.html

【W杯惨敗もなのにナゼ? J1観客動員は落ち込み微減の“怪”】
 Jリーグと各クラブが気をもんでいたのが、W杯惨敗の反動による観客動員の落ち込みだったが、天候に十分恵まれなかったにもかかわらず、ここ最近までの減少幅は過去2大会後に比べて小さく、健闘をみせているとか。
 Jリーグによると、W杯イヤーは代表メンバー決定までメディア露出が特に多く、動員増につながる一方、大会後は下落する傾向。W杯後6節のJ1の1試合平均動員数では、同じく惨敗した’06年は大会前の1万8,840人から1万7,423人と7.5%減。16強入りした’10年も1万9,332人から5.8%減の1万8,208人と低下。
 ところが、今回は1万7,397人から1万6,825人と3.3%と微減のレベル。しかも’06、’10年はW杯後の6節に雨天がなかったのに対し、今回は8月の第19節で台風の影響を大きく受け、第20節も各地で雨天に見舞われたが、落ち込みは小幅。
 健闘の理由について、Jリーグの中西常務理事は「代表人気に左右されない固定ファンが多くついてくれるようになったのでは。きっかけは特定の選手であっても、見に行っているうちにクラブの魅力を感じてくれている」とコメント。
 J1の平均動員数は1万9,202人に達した’08年以降、減少傾向にあったが、今季はここまで一昨年と昨年を上回っている状況。東日本大震災翌年の<12年を除けば、対前年で観客増も期待。
産経デジタル該当記事:http://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/140824/spo14082419210055-n1.html

【Jリーグ:C大阪についての観客調査結果】
 Jリーグは3日、J1、C大阪についての観客調査結果を発表。今季の第18節までにC大阪が関わった試合の平均入場者は2万6,073人で、昨季の同節当時である1万4,386人に比べ1万人以上増加。
 観客増には重層的な要因があり、昨夏以来急増した「セレ女」と呼ばれる女性ファンは柿谷選手らの日本代表での活躍や、ファンサービスの態度を評価。フォルラン加入による期待感や露出増、育成クラブとしての成功が男性ファン獲得への貢献と評価。

 という感じでした。一つ目の鳥栖さんですが、現在も首位浦和との勝ち点差は9の5位で同じ位置です。このギャップをどう感じるかは読者の皆さんにお任せします。それにしても昨シーズンの大宮さんの時は落ち具合がひどかったですね。一つ目も二つ目の記事両方とも、産経さんです。ありがとうございます。この調子でこれからも、反対運動を続けていきましょう。
 二つ目と三つ目の記事を観ていると、ステージ制というハード面がいかに関係ないのかがよくわかります。つまり、Jリーグ(一部の勢力?)の完全な思い込みにも思えます。数字に追われている中で、いつしか商業主義の色が濃くなったのかもしれません。
 何度も使う例えですが、いくら店舗のレイアウト変更を繰り返しても、商品力がなければ一時の出来事で一瞬売上が上がるだけで、リピーターにはならないのです。選手という主力商品でいかに盛り上げて、チーム全体のファンにしていくかではないでしょうか。早くそこに気付いて欲しいです。一日も早く、理事会で撤回決議がされる事を祈念しております。そういえば、過密日程問題はどうなったのでしょうか。強行突破したら、益々クラブとファン・サポーターの気持ちが、Jリーグから離れていきますよ。

 あと、もう一度以前の記事で取り上げた、無気力試合の可能性がある事例を紹介させていただきます。あくまで個人的な資料ですが、参考にして下さい。
【無気力試合の可能性がある事例①】(以前の記事で紹介)
 後期最終節と仮定。年間勝ち点1位=柏、2位=横浜、同3位=広島、第1ステージ優勝=浦和で、第2ステージ優勝を柏と仙台が争っており、柏がわずかにリードしている状況。浦和は仙台よりも年間勝ち点は少ない。SSの片方の1回戦は年間勝ち点が少ない浦和が年間2位の横浜との対戦は決定。で、最終節の広島と柏の試合。
 ここで広島は考える。この試合で柏に勝ったら、SS1回戦を仙台と戦う可能性が強い。しかし、この試合に負けて、柏が後期優勝すると、SSの1回戦のもう1試合は不戦勝で2回戦に進める。
【無気力試合の可能性がある事例②】
 後期最終節と仮定。年間勝ち点1位=柏、2位=横浜、同3位=広島が確定。第1ステージ優勝=柏で、第2ステージ優勝を柏と仙台が争っており、柏がわずかにリードしている状況。柏と広島の試合。
 ここで広島は考える。この試合で柏に勝ったら、SS1回戦を仙台と戦う可能性が強い。しかし、この試合に負けて、柏が完全優勝すると、SSの1回戦は無くなって2回戦(決勝)のみとなる。
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係:21 /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /
Jリーグ組織問題関連 (その他): /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /

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