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東京ヴェルディを参考に9

2014-10-19 00:13:10 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 何というか、ヴェルディさんは経営的に苦しいクラブと言われながら、時々驚かせてくれるクラブです。2014明治安田生命J3リーグに対しての残留争いを讃岐さんと争っていますが、1993年のJリーグ開幕の頃から観てきた者としては、絶対に降格すべきでないと思う、存在感の大きすぎるクラブです。(もちろん、讃岐さんも残って欲しいです) そんなヴェルディさんの驚く事例を2つ紹介します。何と、Jリーグクラブなのに、幼稚園いや正式には「幼児園」を開設されたそうです。以下、抜粋して紹介。
          
【東京ヴェルディサッカー幼児園】
 J2東京Vは、株主である㈱バディ企画研究所の協力のもと、Jクラブ初の認可外保育施設「東京ヴェルディサッカー幼児園」を開設。Jリーグ百年構想の理念を体現し、目指すべき総合スポーツクラブの柱となる新規事業として、来年4月より開園。

名称: 東京ヴェルディサッカー幼児園
事業主: 東京ヴェルディ1969フットボールクラブ㈱
運営業務委託: ㈱バディ企画研究所
事業場所: 園舎/京王線永山駅周辺で選定中、グラウンド/多摩市内で選定中
対象: 年小と年中の2学年で開始。順次年長に拡大
事業年度: 4月~翌年3月
募集人数: 当面全学年合わせ最大48名
特色: 通常の幼児教育に加え、サッカーを通し身体基礎能力の向上を図る。

 認可外なので「幼児園」という名前なのかよくわかりませんが、委託先会社で運営している「バディスポーツ幼児園」は、世田谷園第16期卒園生にあのアギーレジャパンでFC東京の武藤選手がいるそうです。武藤は小学校からその才能を示し、バディサッカークラブ卒団後、 FC東京U-15からU-18 、慶應義塾体育会サッカー部を経て、現在はFC東京 の特別指定選手として、日本代表として活躍中です。過去に、デンソーカップチャレンジサッカー ベストイレブン(2012年)や、アミノバイタルカップ 得点王(2013年)等のタイトルを保持。他にもバディ世田谷の第10期卒園生にはあの公務員アスリートの川内優輝選手がいます。
J2東京V公式HP該当ページ:アドレス
バディスポーツ幼児園公式HP:http://www.buddy-sports.co.jp/

 面白い事例だと思います。こういう方面からもスポーツ文化が広まり、日本の競技レベルを上げていって欲しいと思います。元々はヴェルディさんのスポンサーという事ですが、本当に東京にはいろいろな企業さんがいますね。次はチャントから生まれたスポンサー名の公益法人を、ヴェルディさんの支援者達が設立させた事例です。
            
【一般社団法人 緑の心臓】
 経営難が続くJ2東京Vに待望の胸スポンサーが決定。これまで空白だったユニホームの胸部分に「一般社団法人 緑の心臓」のロゴを掲出。残り数試合となった今シーズンの契約としては超破格の7,000万円(推定)というビッグな内容。残り数試合というこの時期から胸スポンサーが付くことは珍しく、しかもこれだけの破格な契約内容となると極めて異例。その背景には「ヴェルディを救いたい」と名乗り出た有志の存在。
 複数の支援者が「ファン、パートナーを含めた東京ヴェルディに関わる全員が一致団結できる言葉をユニホーム胸部分に掲出したい」との思いから、複数の支援者によって「一般社団法人 緑の心臓」を設立。「緑の心臓」には、クラブのシンボルカラーである緑の心臓を持つ全員が一致団結して発展させていくという思いが浸透。法人名は、チームのチャント「緑のハート」にちなんで付けられたという事で、チャントから生まれたスポンサー名という格好。
 ユニホームの胸には、心電図の波形を模した「緑の心臓」のロゴが白い文字で刻まれ、「心臓」の文字の先には赤いハートマークも。支援者の思いが伝わってくるような温かみがありながら、都会のクラブらしいクールな印象もあるデザイン。「緑の心臓」は来季以降も、ロゴ掲出の場所は未定ながら継続的にクラブの支援を続けることを約束。

団体名: 一般社団法人緑の心臓(東京都千代田区)
目 的 :
 東京都を中心とした地域住民に対して、青少年サッカー教室及び各種スポーツ教室の普及振興を通じて指導者育成と競技力向上を図り、併せて市民のスポーツへの参加の機会と場所の提供を行うことにより、地域スポーツの発展と心身の健全な発達及び豊かな人間性を養うことに寄与する事。

 いくら歴史と伝統のあるクラブとはいえ、支援者がまとまって公益法人を作って胸スポンサーで7千万円を拠出するというのはすごいと思います。例えば、株式の過半数を所有する名物個人オーナーがいて、「個人商店状態でいびつな状態だから好ましくない、改善すべきだ」と言われた意見の反論として、「じゃあ、株式はどこが誰が引き受けるのだ」という声が出たとします。ヴェルディさんの事例を見ると、ある意味そこに望ましい形があるのかもしれません。当ブログとしては、資本金はある程度は分散させるべきで、決して一個人が過半数を持つような状態はあってはいけないと思います。それは、公共財ではなく一個人商店になるから。大体、地元自治体や有力支援企業が持ち合って、公式HPに情報開示しているのが通例ですが。Jクラブの中には、そういうところはないと信じていますが、もしあれば一刻も早く是正すべきでしょう。読者の皆さんは地元クラブの事はご存知ですか?
 ちょっと脱線しましたが、関東という厳しい環境の中で、苦しい経営がこれからも続くでしょうが、ヴェルディさんは日本にプロサッカーを根付かせてくれた「功労者」の一つであります。緑の心臓は設立者だけでなく、日本全国の多くのサッカーファンが持っていると思います。当ブログもそうです。これからも頑張って下さい。
J2東京V公式HP該当ページ:アドレス
J2東京V関連⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140729
   〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140305
   〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140108
   〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120514
   〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070831
   〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070318

   〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070213
   〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070205

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