kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
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悲しい出来事 その6

2009-02-22 | Weblog
火災現場での消防士以外の人間は

とても無力です。

只 天に向かって昇る火の粉と煙を眺め、

けが人が出ない事を祈るしかありません。

昨夜 用事で家族で出掛けた時の事、
目当てのお宅に行く道中に立ち上る煙を発見

その付近に知り合いが居るので慌てて近くへ

既に消防車は来ていましたが、燃え盛る炎の勢いには勝てず、

何とか近隣への被害を食い止める事が精一杯でした。

もう少し多くの消防が出ていれば・・・と思いましたが、

事情が分からないものが嘆いても仕方ありません。

現場は我が自治会内での事だったので、

会長などと連絡を取り合い、組長さんの安否確認に。

燃え盛る家の真隣に位置するその方の家は、

とりあえず延焼は免れ、

何とか大事に至らず本人とも会うことが出来、

胸を撫で下ろしました。

しかし、それも束の間 

焼け跡からそこに住む方が一人発見され、

何ともいい難い気持ちに・・・

あの燃え盛る火の手の中にいらっしゃったかと思うと、

胸が締め付けられる思いでいます。

人は大事の前には本当に無力です。

中に人が居ると分かっていてもどうする事も出来ません。

その場に居たことがかえって罪悪感を・・・

『火の用心』あまり意識しない火事に対して、

もう一度ひとり、一人の意識を高め、

常に心がけるということが大事なのだと改めて思いました。

今はただ、只手を合わせることしか出来ませんが、

身をもって火事の恐ろしさを教えて下さったことを、

生涯忘れはしません。

はっきりとは分かりませんが、

リビングにあったストーブからの出火という話も、

皆さんも台所だけが火の元ではありません。

乾電池一つからでも火事は発生します。

皆さんのお宅には消火器はありますか?

初期消火の効果は大きいと思います。

日頃からの訓練が実を結ぶことになるので、

普段から隣近所との連携を取りながら、

戸締まり用心、火の用心です。


残された家族が心穏やかでありますように・・・