kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

悲しい出来事 その5

2009-02-12 | Weblog
社会と上手く関わっている人が、

家族とも上手く関わっているとは限りません。

マイペースで事を運ぶ人などは、

孤独いうことばを使わずに独りでいます。

その事を本人が希望しているのか?

それとも結果的に独りでいるのか分かりませんが、

世間では変わり者として扱われる事が多いように思います。

その人もどちらかというと独立独歩の方です。

色々な事情で家族とは離れ、

自分の想いのまま人生を突き進んでおりました。

親族にとっては迷惑な所もありますが、

それ以外の外部には別にお付き合いする上で、

あまり問題がありません。

お寺にも思い立ったようにフラット現れ、

お茶を2・3杯啜る程度で帰って行きます

70歳を超えてもETCの割引を上手く利用して、

信州からで来ます。

連絡はのみ、

私たちもそれで不自由はありませんでした。

時々 お友達も連れて見えて・・・

特別 頻繁に行ったり来たりする関係ではなかった為、

大病を患ったという話も元気になってから聞くことが多く、

去年の暮れにも何度目かの手術の跡を気にもせず、

元気に顔を見せにお寺へきました。

そして人生最後の自分のしたい事を熱く語り、

その思いの続きを聞きに今年の1月に入って

私が遊びに行く約束をして別れたのです。

約束の日には私自身が忙しく行くこと叶わず、

それでも落ち着いてから行こうとしていた矢先、

その方の友人という人からが・・・

1月半ばに倒れて入院したらしいと。。。

その人が気になって入院先の病院に行ったところ、

入院次の日に退院したと言われたとのこと。

何とか息子さんに連絡するも全く取り合ってくれないこと。

身の回りの世話をしながら時々顔を合わせていた御婦人とも

連絡する術を知らないとのこと。

お寺さんなら時々行ってたみたいなので、

何か知っているんではないかと・・・

最終的に聞くところが寺であったようです。

我が家もそう言う訳でフラットなお付き合いだったので、

ことの事情を聞いて逆に驚く始末

何度もしていますが、

未だにコールはしますが、誰も出ません

それでも八方手を尽くしましたが

その後の経過は分からないまま今に至っています。

脳梗塞で入院して次の日に退院はあり得ないだろうと、

をくれたその人は言っていました。

今月に入り連絡をしてみたところ、

どうやら息子さんが火葬にしたということを話していたらしく、

友人達も半ばあきらめているということでした。

本当なら直ぐに行って確認したいところですが、

だけのやり取り他、

探しようがないのが現実で、

何故 約束をした時に行けなかったのか、

後悔だけが私の胸を締め付けています。

お互い いつかはお別れする身とはいえ、

このような別れは望んでいませんでした。

現実を分からないまま 推測の中の現状に、

今も何処かで生きていて欲しいと願わずにはいられません。

人は生きたように死んで逝きます。

それは多くのお別れに立ち会った私の結論です。

でもこの方の生き方にふさわしい今なのか、

凄く複雑な思いでいます。。。。