kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

本当は「役年」です

2006-01-13 | Weblog

今年は厄年だ!とか

本厄。小厄。などというものに振り回されていませんか?

「今年は本厄だから 何もしない」とか

「厄年だからお祓いをする」だとか、

「してないから事故に会った」「病気になった」というのは 

真実ではありません。

本来 【 厄 】とは【 役 】と言います。

その昔 いろんな宗教が浸透するまで 日本は神道の国でした。

夫々の集落、村には鎮守の杜があり、

氏神様を祭る祠(ほこら)があり 大切にしていました。

その氏神様をお守りする役目は、代々巡り

経済力があり、人望熱く・力(腕力だけでなく)が

備わった人に託されました。

その大事な役目を担う年を【 役年 】というのです。

本来は役年とは、人間性にも円熟し、志 熱い頃を指し、

身も心も律した時を言います。

何時しか、時代の流れに影響を受け 鎮守の杜も

共存共栄の心も衰退していく中で、何故か役年を厄年に掛け

神仏の前で「祈祷してもらわねば災いが及ぶ」という風潮に。。。

確かに言われる年齢は、精神的にも肉体的にも変化があり、

思うところ多々ある事は事実です。

しかし、それは 「改めて襟を正せ」「初心忘るべからず」と

自分を見つめ直す 絶好のチャンス年なのです。

厄除け・方位除けなどと実しやかなに蔓延していますが、

厄除をしない人は皆不幸になるんでしょうか?

では 厄除をすれば 本当の幸せを手に入れられるのでしょうか?

「信ずるものは 救われる!!」

信じている人に 止めろとは言いません。

只 真実を知って そのことに振り回されることのないよう

願っているのです。

本来の役年は、お役を頂く、「貴方にお任せして良い年」

自他ともに認められた 飛躍する最高の時なのです。

「どうしても」という方は 祓うのではなく、

その年齢の時に命あることを 万物精霊・御先祖様に感謝する、

そんな考えで合掌を頂いてほしいと思います。

知らなければ 終わっていたはずの事。

どうか 自分を信じ、「有り難う」の心を育みながら

役を全うしてほしいと思います。

日々是好日。いつもが【 役年 】です。