kasaruの今日も有り難う

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サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

戌年を迎えて!

2006-01-02 | Weblog

今年は戌(犬)年なので 犬の話を・・・

昔から ことわざに犬のつくものが沢山あります。

例えば

「犬も歩けば棒に当たる」「飼い犬に手を噛まれる」

「犬の遠吠え」  など・・・

え~~!これといって 良いことわざがない!!残念?!

いえいえ!ございます。本年我が寺の年賀状に記した文を紹介。

『犬は門を守り 武士は国を守る』

    人には、その人によって それぞれの役割があること。


ほら!あったでしょ?! 

また 昔話に出てくる犬は

「花咲か爺さん」・「桃太郎」を代表に 

人間の生活に添い、助けてくれる 営みに欠かせない動物です。

私たち人間と犬が一緒に暮らすようになったのは、

わかっているだけでも、今から約一万年も前のことです。

約一万年前というのは、ちょうど縄文時代が始まった頃ですね。

 現在、犬の能力をうまく利用し、

生活に役立てているものが多数あります。
 
 一部 それらを紹介しましょう。

*ワーキングドッグ
  重い荷物を運ぶ 仕事犬、軍用犬、警察犬など
*ガードドッグ
   番犬
*ヘルパー・アニマル
  盲導犬、聴導犬、介助犬など
*救助犬
*猟犬
*愛玩犬(家庭で飼う 犬の大半)

いずれも 人間とは大事なパートナーとして何時の時代も

御主人(家族)と同じ時を過ごしてきました。

最近の注目は アニマルセラピーと言って

心身の病を抱えている方、老人施設、災害被害者の方など

生活の中で心癒す 大きな存在になっています。
 
愛され銅像になった犬もいます。
 
亡くした主人の帰りを待ち続けた「忠犬ハチ公」 

また 上野の西郷隆盛像の隣にいる犬。

この犬は「ツン」いう桜島薩摩犬です。

 西郷隆盛の犬は「忠犬ハチ公」ではありません。念のため・・・
 
かの西郷南洲が維新後、野に下った折に藤川天神に立ち寄り、

その折、ウサギ狩りの得意なこのツンという、牝犬と出会います。
 
西郷はたいへん気に入り、乗ってきた馬を飼い主に与え、

交換したそうです。馬と交換するとはさすが!!

一説に紹介してくれた人にも二十貫与えたということです。
 
犬だけではなく 皆さんの家庭でも家族の一員として

生活を共にしているペットが たくさんいるかと思います。

落ち込んだとき、悲しいとき、嬉しいとき、寂しいとき

じっと側に添ってくれる存在は もしかして、

余計な事を言わない分だけ 人間より有り難いかも。。。

この『添う』ということが、私がいつも記している

仏様の『慈悲』の心なのです。

慈悲の心は 誰の中にも存在します。

私も この心を 忘れること無く 今年も生きたいと

思います。(写真は今年の阿弥陀様と本堂です。by まっちゃん)