世界の春樹を一瞬超えた!「大泉洋」
事件です! 俳優・大泉洋(40)の『大泉エッセイ~僕が綴った16年』(4月19日発売)が、村上春樹の新作『色彩を持たない多崎つくると、巡礼の年』(12日発売)を上回った。“現場”は29日に発売記念イベントも行われた、東京のリブロ池袋本店。
「16日の先行発売から1週間の書籍総合ランキングで、村上作品を抑えて1位に。3位は本屋大賞を獲った百田尚樹、4位は東野圭吾と人気作家が続く中です。翌週は2位でしたが、1000冊以上売れて現在在庫切れ、数百冊の再入荷を希望中です」(販売促進主任)
ブツは、過去の雑誌連載分に書き下ろしを加えたエッセイ集。大泉を地元・北海道から全国区に押し上げたローカル番組『水曜どうでしょう』裏話もあり、番組ファンが殺到したようで、「GWに読もうと思ったのに、池袋のジュンク堂では100冊、新宿の紀伊国屋本店では330冊が完売だそう。他にも都内の書店あちこち探したけど、もうなかった」(20代女性)
出版元の担当者からは、「1万部でヒットといわれる中、初版2万3000部で既に5回重版し、発行部数7万部となりました」と嬉しい悲鳴。連日届く感想葉書の読者層は10~70代までと幅広いそう。
「彼は“自分だけが知ってる面白い奴”と、サブカル的に人気が出たローカルヒーローの成功例。売れっ子の今も地元を足場にし気負いのない所も、上京組含め全国の“地方民”から愛されるのでは」
(上智大学教授・メディア論の碓井広義氏)
鄙には稀なええ男。
(週刊新潮 2013.05.16号)