10日は「成人の日」だった。
そういえば、2年生ゼミの学生の中には、成人式のために故郷へ向かったメンバーも多い。
我がゼミ生に限らず、新成人の皆さん、おめでとうございます。
「成人の日」と聞いて、例によって思い浮かべるのは、山口瞳さんが書いていたサントリーの新聞広告だ。
山口さんが亡くなったのは95年の夏。
この年の成人の日に、以下のような文章を寄せている。
今日から新成人になった諸君、おめでとう。
これで一人前だ。
酒も飲める。
大いにやろうじゃないか。
(中略)
ただし、ひとつだけお願いがある。
酒場では静かに飲んでくれ。
一気飲みなんかで騒いだり暴れたりしないでもらいたい。
一日の疲れを癒すために
一杯のハイボールを飲みにきている
大人のサラリーマンもいるんだから・・・。
それがわかったら、まあいいや。
乾盃しよう。
今日は一日大いに飲んでくれ給え。
・・・・15年を経て、ハイボールも復活の兆し(笑)。
20歳になったから、成人の日を迎えたからといって、ひとは「大人」になれるわけじゃない。
しかし、「大人」を目指すことは出来ると思う。
一番の近道は、今日から山口瞳のエッセイを読み始めることだ(笑)。
「人生には、ルールはないが、作法(マナー)がある」。
ぜひ、いい「大人」に、プロの「大人」になっていってください。