碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

今年の“古本初め”は・・・

2011年01月04日 | 本・新聞・雑誌・活字
(お正月の信州・安曇野)


2011年最初の「古本探索」は、実家の近くの古本屋さんだった。


柳田邦男『事実の素顔』文藝春秋(1987)



角間 隆『赤い雪~ドキュメント総括連合赤軍事件』読売新聞社(1980)



松本清張『日本の黒い霧 松本清張全集30』文藝春秋(1972)




森繁久彌『人師は遭い難し』新潮社(1984)




そういえば、柳田さん、角間さんは、共にNHK出身だ。

「日本の黒い霧」の中に入っている伊藤律事件が読みたかった。

森繁さんの文章、やっぱり上手い(笑)。


・・・・というわけで、“古本”もいい感じでスタートしました。



この正月のテレビで・・・

2011年01月04日 | テレビ・ラジオ・メディア

この正月に見た番組で印象に残った1本が、1日夜のBS日テレ『徹底検証!ぼくらのウルトラマン伝説』だ。

まず、「ウルトラマンシリーズ45 周年記念特別番組」と銘打った番組が、“本籍地”であるTBSでもBS-TBSでもなく、BS日テレの「開局10 周年特別番組」として流されたのが面白かった。

なんで?(笑)

懐かしい「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」(私はこれが一番好き)などが、いかに誕生したのか。

制作側、演じる側、それぞれの証言を重ねながら、“あの時代”を現出させていた。

番組全体のナレーションは石坂浩二(そりゃ、そうだ)。

ハヤタの黒部進、フジ・アキコの桜井浩子、モロボシ・ダンの森次晃嗣、そしてアンヌ隊員のひし美ゆり子の“ご近影”も拝見できた。

CGではなく、手作りともいえる特撮は、今見たら突っ込まれる点も多々あれど(笑)、独特の温かみがある。

何より、この番組に参加した人たちの青春というか、熱気のようなものが伝わってきた。

我が師匠である実相寺昭雄監督が存命であれば、また一味違った“証言”も加わったことだろう。

久しぶりで、実相寺組の美術監督・池谷仙克さんにも会えたし。

これまた新春から、いいものを見せてもらいました。