退社宣言をしたフジテレビの高島彩アナについて、週刊誌から取材を受けた。
2001年に入社して10年。
それは平成日本の、不況が日常化した10年でもある。
高島アナは、閉塞感いっぱいの時代を、明るく照らしてくれた女子アナの一人だ。
第一に、基本的なアナウンス力をしっかり持っていたことが大きい。
その上で、バラエティもできる柔軟性があったこと。しかも、下品にならない。これは才能。
そして、キレイといわれたいとか、かわいく見せたいとか、アタマがいいと思われたいとか、いい人そうねと言われたいとか、そういう中途半端な計算をしながら画面に出たりしなかった。
少なくとも、そう見えないように自己コントロールができた。
さらに「ワタシが!ワタシが!」という、みっともないアピールもしなかった。ちゃんと周囲を立てる術(すべ)と、その効用を知っていた。
横並びでいえば、2001年入社の女子アナには、なかなかの逸材がいる。
西尾由佳理(日テレ)、竹内香苗(TBS)、大江麻理子(テレ東)などだ。
高島さんの去就に刺激されて、彼女たちまで動き出したら(ないと思うけど)、テレビ界全体が大変なことになる(笑)。
結婚やフリーうんぬん、といった今後のことはともかく、まずは、おつかれさまでした!