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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

言葉の備忘録31 岡崎京子『pink』

2010年08月23日 | 言葉の備忘録

岡崎京子さんの名作『pink』(マガジンハウス)。

89年に出た初版の新装版が、“新刊”として店頭に並んだ。

何だか嬉しい。

岡崎さん自身はまだ療養中らしいが、今年の5月、小沢健二のコンサートを見に来たそうだ。

本当なら、それも嬉しい。

主人公の由美子さん、ワニ飼ってるんだよな、あの生きたワニ。

このワニが、マクビティのビスケットにピーナツバターを塗って、そこにバナナの薄切りをのせたやつが好きだったりするのだ(笑)。

そういえば、ずっと以前、フェアチャイルド時代のYOUさん(今は堂々の女優だ)にインタビューした時、「ワニを飼いたい」って言ってたっけ。

でも、それは、『pink』じゃなくて、村上龍さんの『コインロッカー・ベイビーズ』に出てくるアネモネちゃんの影響だった。


願いごとなんて かなうまで ナイショにしとくもんよ
――岡崎京子『pink』