お化粧にまつわる、エビソード。
それは高校を卒業して間もない頃。
大好きな人との、はじめてのデート
そのとき。
お化粧というより・・・ピンクのリップと。
瞼の上にブルーのアイシャドーを薄く塗って出かけたのですが。
忘れもしません。
帰り際の駅のホームで。
なにが哀しかったのか、私は泣いてしまい。
目をごしごし・・・・
そんな私の顔を覗き込み、彼は心配げに、こう言いました。
『大丈夫? 顔色、真っ青だよ』
・・・ああ、私は本当におバカな十七歳の女の子でした。
説明するまでもありませんが。
私はアイシャドーを塗ってきたことをすっかり忘れ、
涙でぐしゅぐしゅの顔を指でぬぐったものだから、
頬にまでブルーの色が・・・・
ま、そのおかげで、私を気遣った彼は
私を自宅まで送ってくれました
遠い昔の出来事です・・・( 笑 )