明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

自分の力を信じる

2009-01-09 12:03:21 | 仕事
今日から本腰入れて仕事をしよう!と思ったが、
パソコンに向かうとついお酒と料理のページばかり探して見てしまう
いかん、いかん。
せっかく私の力を買ってくれる人がいるのだから。

昨日、いただいた30ページの冊子の仕事はとても嬉しかった。
が、打合せのときに、「この事業は今年度が最後」と聞いた。
今年度ということは、3月まで?

大阪府が関わっている仕事なので非常にややこしいのだが、
3年ごとに国からお金がおりて事業を行っている。
それを1年ごとに民間企業が請け負ったりして運営していた。
その「3年目」が今年度なので、これで一旦終了となるそうな。

次の年度からは、
お金がおりて事業を続行するのか、
続行するとしたらどこが請け負うのか、
そういったことも全く決まっていないという。

「では、私も今までみたいにお仕事はいただけなくなるんですよね」
と、聞くと、それは次の担当者が決めることなので全くわからないとのこと。
ただ、お役所仕事なので「前例に従う」ケースが多く、
同じ仕事が発生すれば「前は誰に頼んでいたの?」と聞いて、私に仕事がまわってくる可能性は大だという。

まただ。
仕事が軌道に乗り始めると、何らかの事情で消える。
なんか微妙だなぁと思ったが、まあ、仕方がない。
まだ可能性があるだけマシだな、と暗く考えないことにした。

すると、打合せしていた担当の方が言った。

「だから、今回、この冊子をお願いすることにしたんです」と。

お役所は「紙ベース」のものが好きだし、HPなどは書き換えられても冊子は残る。
形に残る実績があれば、その制作者に次の依頼も来る可能性が高い。
「だから」、私にこの仕事を頼んだのだというのだ。
私の今後のことを考えて……次に繋がるように……。

なんだか胸が熱くなってしまって、
「お気遣いありがとうございます」と深く頭を下げた。

思えば、この担当者とは夏に一度もめたことがあった。
あまり自分が良く思われていない気がしていた。
でも、私の今後を考えて、次に繋がるようにと今回の仕事を依頼してくれたなんて……。
やっぱり私は小さい人間だな……。

本当にありがたかった。

なんだか最近は、仕事で文章を書いていても、
「これでいいのかな……」と不安になることが多かった。
いろんなものを書きすぎて、基準となるものが見えなくなっていた。

心で一気に書き上げると、「こんな簡単にできていいのかな」と怖くなって、
頭であれこれ推敲し始めると、「何がいいものなんだろうか」とわからなくなって。
以前にはなかったことだ。

でも、昨日の打合せで担当者の言葉を聞いたとき、
とりあえず、今までの仕事は間違いじゃなかった、と思えた。
よかった。

フリーランスは毎日が綱渡りで何の保証もないから、
自分を信じることだけが頼り。
誰からも何の仕事の依頼も来なくなるまでは、
まだ自分の書く力を信じてみてもいいのかもしれない。

歳をとっても夢にしがみついてるって、大変だ。

私の特徴であったはずの「無謀さ」が失われてきている。
ホント、随分穏やかに丸くなったものだ。

とりあえず、そんなわけで、この仕事は本当に力を入れてやらなくては。
今後の自分のため、というよりは、私の力を買ってくれた担当者のために。

今日はこれから商売繁盛を祈って、えびすさんに行ってきます。

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