明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

時にはハッタリも必要

2011-12-09 09:52:05 | 仕事
「5日までに仕事を終わらせる!」
という当初の目標は達成ならず。

「10日までに仕事を終わらせる!」
という次の目標も達成ならず。

「15日までに仕事を終わらせる!」
これが今の目標である。

ストップしていたWEBサイトの制作がようやく動き始めた。
12月1日にオープンしたいと言っていたのに。

最初の打ち合わせとはずいぶん依頼内容も変わった。
こちらの都合を全く無視して進める営業さんで、これにはかなりイライラさせられた。
「早く早く!」と急がせて、3日で企画書をあげたのに、
いざヒアリングに行けば先方との打ち合わせがちゃんとできておらず、
その企画書自体が白紙に。

「待機」と言われ、「15日には方向性が出る」というから待っていたら、連絡なし。
これが11月のこと。
先週、ようやく連絡があったら、また「急ぎで!」とライティング要求。
他案件も詰まってるし、他に予定もあったのだが、夜遅くまで頑張って他案件を仕上げた。
ゆうちゃんといわさきっちにも早めに帰ってもらった。
そうやって、体と時間を空けたら、今度は「ちょっと方向性が変わったので、とりあえず待って」と言う。

・・・おいっ!

さすがに温厚な私も怒るで!!

でも、この営業さんが悪いわけではないことを知っているので、怒りの矛先が向けられない。
WEBサイトの依頼企業(A)が内部でバラバラなのと、まとめる人が頼りないのが悪いのだ。
一度それを見ているだけに(11月7日の日記参照)、「あー、仕方ないな・・・」という気持ちも生まれる。

「すみません」と謝る営業さんに、「いいです、いいです」と穏やかに答える私
昔の自分だったら、「こんな仕事やれるかっ!!」とキレてただろうなぁと思う。
ほんま穏やかになったもんだ。

そういう私の態度を見てか、怒らせないようにしようと思ったのか、営業さんが言った。
「ライターの方って、ほんますごいですよねぇ・・・」

何がすごいのかと聞くと、
自分は2年くらいこの企業Aのカタログやら作ってきて、開発内容とか製品の特長とか
頭に入ってるから、なんとか話ができる、と。
でも、ライターさんは初めてぶつけられて、それを短期間で企画書も作るし、ライティングもする。
それが自分たちにはマネできないことだ、と。

なるほど。

でも、「ライター」が単なる「物書き」ではないのは、そういうことができるからなんだろうな、と思う。
好きな文章を書いて、その「文章力」を競っているわけではない。
相手の話や資料から内容を理解して、構成して、文章で表現して伝えるということがメインになる。

「ハッタリ」も必要だと、私は思っている。
今回の企業Aだって、半導体とかのメーカーだから、開発内容なんて私にはさっぱりわからない。
だけど、「いや、その内容わからないんで無理です」とは言えない。
とりあえず、ハッタリでも何でも「できます!」と言う。
言ったからには、勉強して理解して、ハッタリを真実に変えなくてはならない。
そうやっていかないと、自分の仕事の幅も広がらないし、スキルもアップできないからだ。

IT関連の企業取材も多いけど、プログラミングなんて私はさっぱりだし、
最初、「C言語で・・・」とか言われたときも「何言語?しぃってどんな字?」と思ったくらいだ(笑)。
(言葉に出しては言っていない)
いまだに「制御系のプログラマーがほしい」とか言われたときでも、
「はい、制御系ですね」なんて受け答えはしているが、「なんじゃそりゃ?」と思っている。
それでも、難しい言葉の「意味」はわからずとも、言葉は聞きなれて、
さすがに「どんな字?」とは思わなくなった。

スーパーマーケットもそう。
最初は取材に行っても「質問することがわからない」という状態だった。
バイトもしたことないのだから、スーパーのバックヤードがどうなってるかとか、知るわけもないし。
部門の位置づけとか、どんな商品化をしてるのかとか、スーパー業界の企業関係とか歴史とか、
とにかく何もない状態から始まった。
だけど、「知らないからできません」では、務まらない。

バッグメーカーのコピーを始めたら、買ったこともないファッション誌を買って研究もしたし、
聞いたこともない製造企業に出会うたびに、その製品のことやわからない言葉を調べた。
家電メーカーのサイトを書くには、いろんな家電メーカーのサイトを見ないとダメだし。

とにかく、「できない」と言わないことをモットーとしている。
ハッタリで「できる」と言ってるときは、正直ドキドキしてるけど
それを知られないように涼しい顔で言うのが勝負どころ。
後で真実に変える努力をすればいいわけで。
断るときは「やりたくない」案件と、本当にどうしたって、徹夜したって、スケジュールが合わないときだけ。
私だけでなく、フリーのライターはみんなそうだと思う。
(経済的に余裕があれば、また違うかもしれないけど)

いつも自分の実力よりちょっとだけ上のことをやっていかないと、自身の成長はない。
何度も「無理!」と思うことがあったけど、最後は「できた!」となる。
「今度こそできないと思っていたけど、またできた。」
そんな危ない綱渡りで、今日までやってきたように思う・・・。

・・・とまあ、そんなことを営業さんに言うわけにもいかず(笑)。
「そんなすごくないですよー」と笑って答えた。

私がスケジュールの二転三転でかなり不機嫌になっていたので、ゴキゲンとろうとしてたんだろうな。
営業さんもあちこちに気を遣わないといけないので、大変だなぁと思う。
そんなことを思うと、まあ頑張っていいもの作ろうという気持ちにもなる。

※関係図(話を理解する参考に)

webサイトの制作依頼会社A(自社の開発製品ブランドの公式サイトを作りたい)
⇒制作会社Bに依頼(このBの社員の営業さんが上に出てくる人)
⇒Bの営業さんから私に依頼
普通は、会社Bと私のやりとりは「営業」とではなく「ディレクター」とやるべき。
営業が中途半端にディレクションをするのでうまくいっていない。
外注ライターを使うのが初めてということなので、よけいに要領が悪い。

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