明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

今は非常事態じゃない

2011-12-28 21:45:07 | 生活
今日は、兵頭くんがうちに遊びに来た。

彼とは10年くらい前に一緒に塾で講師をしていた。
その頃、彼はもちろん他の同年代の講師とつるんでいたわけで、特に私と仲が良かったわけではない。
でも、なんでだろう?
今は島根に住んでいるのだが、大阪に来るときは、時々思い出したように連絡をくれる。
そんなこんなで今でも続いている。

私より10歳以上年下なのだが、いつも私のことを「この人、あかんなぁ」という目で見ていて、的確に突っ込んでくれる。
重い話ではなく、ちょっとしたこと。
例えば、「ダイエットする!」と言うと、「何回目の決意ですか?」とか。
「いい人に生まれ変わる!」と言うと、「もう聞きあきました」とか。
「兵頭くんって、機嫌の波がないよね、すごい」と言うと、
「これが普通でしょ、そっちがおかしい」とか。
でも、私のことを「基本はダメ人間だけど、自分の能力を活かせる場ではちゃんとやれる人」と冷静に見てくれている気がする。
そういうのがラクなんだな、たぶん。

で、今回は「新居を見せて!」ということで、やってきた。
久しぶりに実家に帰って来た息子を迎える母のような心境で、お昼ご飯を用意した。

来ると、彼女に見せるといって、家の写真をバシバシ撮っていた。
家の中をすべて案内したが、ずっと「ほ~!」「ほ~!」と感心している様子。
私も嬉しくなって、あれこれこだわりの部分などを説明した。

すべて見終わると、兵頭くんは言った。

「あんな浪費家が、こんな家を!」

・・・そこ?感心ポイントはそこ?

そして、ずっと「いや~・・・あんな人がねぇ・・・こんな家をねぇ・・・」と言っている。
私って、そんなに家を建てるのにふさわしくない人か?!

「私だってがんばったもん!貯金もしたもん!」と反論したが、
「もしちゃんと貯めてたら、この家、キャッシュで買えたんちゃいます?」と言われ、ぐうの音も出なくなった。

そやな・・・
キャッシュで全額は無理でも、15年も働いてたら、普通に2000万くらいは貯まっててもおかしくないよね・・・
夫よ、すまない。

ちなみに兵頭くんは、私が人生で出会った人の中で、一番の倹約家である。
お金のことに関しては、私から一番遠い位置にいる人。

しかし、まあ、お金のことはともかく、久しぶりにいろんな話が聞けて楽しかった。
結局、4時間半くらい話し込んだ。
ゴハンもおいしく食べてくれたようだ。(基本、肉!)

駅まで送って、帰り道、塾のことを思い出していた。
「財産だな・・・」とつぶやいていた。
1人でもうちに来てくれたことが、本当に嬉しかった。いい時間だった。

もう二度と講師をやることはないだろうけど、あそこで働いたことは「思い出」というよりは「財産」だ。
今でもつながりのある、数人の講師。数人の生徒。
みんないい人たちばかり。

この間から、人と人がつながりを持続させるには何が必要なんだろうかと、そんなことを考えていた。

昨日は夜、うつになって、何もできなかった。
今日、兵頭くんにそう話したら、
「こんな家まで手にして、何が不満なんですか?何かあっても、この家があったらいいかって思えません?」と言われ、まあ、家があるからいいかとは思えないものの、確かに私は贅沢だな、と思った。

すぐに「足りないもの」を見てしまう。

もちろん今悩んでいるのは、そういう目に見える「物」の話ではない。
何かがなくて不満なわけでもない。
「不満」というよりは「不安」かな。

ここ数年、年末になると不安になる。
来年も仕事があるのか?
ちゃんとライターとしてやっていけるのか?

でも、考えてみたら、15年もずっとフリーでやれてきたことのほうが奇跡なんだよなぁ。
そう思えば、不安より感謝の気持ちが増えてくる。

仕事も人間関係も、今あるものを大事にしていかないといけないな。
「人生を非常事態にしないこと」
これがずっと私の目標。
ちょっとしたことで私は騒ぎすぎなのだ。

人生はそんなに非常事態は起こらない。

わかっているのだけど、すぐにイライラするし、落ち込むし、攻撃するし、悲劇のヒロインになるし・・・
白黒はっきりできないことは、「今する必要がないこと」と思わないといけないとわかっているのに、グレーが気持ち悪くて。
でも、以前よりはかなりこの思考が定着してきたように思う。

今も、まったく非常事態じゃない。

理性的な思考の兵頭くんと話していたら、そのことに思い当たった。

今年もあと3日。
結局、仕事は終わらず!!
明日なんとか仕上げて、大掃除と年賀状とおせちやるで!
(結局、今年も大慌て

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