明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

「面白く読めたのが初めてです」

2008-10-30 02:51:46 | 仕事
すごく嬉しかったので、ちょっと記しておこう。

この間、取材に行った某お菓子メーカー、グ○コ。
ある商品の販促のひとつとして、メルマガを半年間に渡って発行する。
その内容が開発秘話といったものなので、
開発担当者に取材したのだった。

メルマガの第1回目を作って送ったところ、
こんなお返事をいただいた。

「私のツラツラ・ダラダラと話した内容が、こんなに魅力的なメルマガになって
ビックリしました。
いつもこういったチェックは作業的にやるのですが、スラスラと面白く読むことができたのは
初めてです。
本当にありがとうございました。」

これを読んで、ただもう嬉しくて。

というのは、「メルマガ」というものに対して、どこか構えていたところがあったからだ。
私は今も定期的に、某食品メーカー、某ビールメーカー、京都の観光サイトのメルマガを作成している。
他に単発のものもある。

ずっと前、メルマガの話をここに書いたとき、
ひどく批判的なコメントがついた。
まあ、私のサイトは結構長くやっている分だけ、そういう人がたまにいるのだが、
メルマガみたいなくだらない広告をやって、それで満足しているのか?!
的な、一般に言う「荒し」のコメントだった。

私のことを馬鹿にするのは別にいいが、広告をやっている人に対しての冒涜だと思い、ひどく憤慨した。

広告ってすごいのに。
今日も、近くのバーの様子を見に行ったのだけど、メニューのコメントを変えただけで、急に売れるようになった商品もあるという。
言葉の力って、意識しているよりずっと威力があるのだ。

だから、私はメルマガも誇りをもってやっているし、
特に大きな一流企業のメルマガになれば、チーム体制で
何人ものチェックを経て、ようやく発行されるので、気を抜けない。

今回もそんな感じだったのだけど、
クライアントさんからの先ほどの返信を見て、あー、と机につっぷした。
あまりに嬉しすぎた。

他と比べて「初めてです」と言われるのは、やっぱり気持ちいい。
これが自分の評価なので。
最高の賛辞だ。

でも、いつも思うけど、いいものが書けたときって、自分の力じゃないのだ。
相手がよかったからなのだ。
私は、人の気持ちにすぐ同化して、感情移入するという特技(?)をもっている。
だから、相手の気持ちが深ければ、悪いものを書くはずはない。

それにしても、代弁者としての自分が、とても誇らしい夜。
酒もうまいね!

備前焼との出逢い

2008-10-30 00:40:51 | 
旅行の話をちょこちょこ書こうと思う。

岡山で備前に行った。
ちょっと前に、芦屋の寿司屋に行ったとき、備前焼の器で統一していたのを見て、それがあまりに素晴らしい備前だったものだから、今まであまり好きでもなかった備前にまいってしまった。

それ以来、寝ても覚めても・・・というと大げさだが、
気になって仕方がない。
機会をつくって備前の器を買おうと思っていた。

今回の旅行はそれがメインの一つ。

下準備が悪かったため、窯を廻ることはできなかったが、
とりあえず、伊部駅周辺の備前をそろえる店を物色した。

備前といってもいろいろで、おみやげ物として焼いているようなやつは、
安いけれど、安いだけのもの。
テカテカと赤光りした安っぽさが滲み出たもの。
そんなものしかないのかとがっくりしていたら、素敵なギャラリーがあった。

「ギャラリー里房」

人間国宝の山本陶秀氏を祖父にもつ、山本絵里子さんの作品がメイン。
他にも、この氏や息子の雄一氏に師事した若手作家の作品が揃っている。
ここだけ格段にレベルが違った。

一目見て気に入ったぐいのみ。
家にあるのは、いかにも備前といった、赤茶のものだったので、今回買うなら、灰色や緋色の混じった窯変のものだと思っていた。
それにピッタリのものを見つけた。
さらに、お銚子も丸くてころっとした形の、かわいらしいものを発見。
やはり同じ作風に惹かれるのか、たまたま同じ作家さんのものだった。
今井清秀氏の作品だ。



夫も気に入ったので、即決。
さらに、同じ作家さんのぐいのみで、竹を模したものがあって、
それも一緒に並べて置くとすごく具合がいい。
相談したうえ、これも買い。

山本絵里子さんの大皿も購入した。



緋襷の朱色が美しいひし形の大皿だ。
今から何を盛ろうかと、料理を考えている。
こういう時間が最高に楽しい。

4点買うと、一つぐいのみをプレゼントしてくれた。
こちらも緋襷のもの。
工房の作品なので、値段も1000円台。
まあ、オマケなのでそれなりのものだけど、嬉しかった。

美しい器を見ていると、それだけで幸せな私。
岡山まで行った甲斐があった。

今日はこれで1杯飲みたいのだけど、例によって夫がまだ帰宅せず。
最初なので、一緒に飲みたいと思って待っている。

しかし、二人とも4日も休みをとったら、あとが大変だ。
私も彼もたまった仕事を片付けなくては。
今日も1杯飲んで、まだまだ仕事だ。