おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
第1章 漢方薬はなぜ効くか
漢方薬は〝クスリ〟として害はないか?
p78漢方薬は中国で二千年前から人体実験によって生まれた!
江戸時代、藪(やぶ)医者のことを葛根湯(かっこんとう)医者といったそうです。
頭が痛いといっては「葛根湯」、腹が痛いといっても「葛根湯」、なんでもかんでも葛根湯で済ませたのです。
西洋医学的な常識ではむちゃくちゃといわれるかもしれませんが、案外、この処方も当を得ている場合があるのです。
葛根湯は漢方の代表的な薬です。
この漢方の基本的作用の第一は、上半身の充血を緩和することです。上半身に血液が集まりすぎると、のぼせ、頭痛、寒け、発熱などが起こります。
風邪ひきの症状です。
寒いとき、室内を暖かくすると窓ガラスに水滴がつきます。
これと同じで、上半身に血液が集まり体内が極端に熱くなると、体の窓口である鼻に水がたまります。
窓ガラスなら拭けばすみますが鼻の粘膜(ねんまく)はそうはいきません。
炎症を起こして蓄膿症(ちくのうしょう)になり、耳や、のども悪くなります。
この上半身の充血を緩和すれば、風邪ひき、鼻づまり、蓄膿症などの症状が治ってくることになるのです。
ところが、「葛根湯」の作用はそればかりではありません。
第二に寒けや咳(せき)、鼻づまりの原因である腸管の水を、汗と小便で出す作用があります。
自然薬というのは複雑な効能をもっているものです。
腸管に水分が多いと下痢(げり)が起こります。
その腸管の水を汗と小便で出せば、下痢は当然とまります。
このように「葛根湯」は、風邪ひき、鼻づまり、蓄膿症、肩こり、そして下痢にも効くことが分かっているのです。
ですから腸炎などで高熱があって、下痢をしているときは「葛根湯」がすばらしい効果を示します。
漢方薬は人間の生理の根本を正常化し、調整するのです。
江戸時代の葛根湯医者は、意外に藪医者どころか、いまようにいえば名医であったかもしれません。
世間には漢方薬を一生飲んでいるような人がいます。一年も二年も同じ薬を飲んでいるのはおかしな話です。
やはり軽症になればだんだん順序を追って正常化することが必要です。
「葛根湯」はその軽症の薬というわけです。
漢方には、ちゃんと上薬・中薬・下薬という分類が大昔からあるのです。
上薬は、食べ物と同じことで、身を養い健康を保ち、長生きさせる薬です。
頭痛がするとか、めまいがするとかの症状を取るのが中薬です。
「葛根湯」はこの中薬に属する名薬ということになります。
急性の症状、激痛があるとか、出血したとか、重い症状を治すのは下薬です。
下薬は毒薬にも通じ、副作用のある薬です。
よく、漢方薬には副作用がないなどという人がいますが、それは常識のうそです。
漢方薬の証に従って処方する薬です。
証が間違ったりすると、効く薬が逆になる場合があるのです。
この上・中薬は、それぞれ百二十種、下薬は百二十五種、合わせてちょうど一年の日数に当たる三百六十五種からはじまっています。
これらの薬は、中国の歴史で二千年前から、人体実験によって生まれた薬なのです。
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