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生氣通天論篇 第三 第一節 語句の意味 訳 2-2

2010-01-04 09:33:31 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著鍼灸医学大系黄帝内経素問 生氣通天論篇 第三第一節 2-2

蒼天之氣清浄則志意治。順之則陽氣固、雖有賊邪、弗能害也。此因時之序。故聖人傳精神、服天氣而通神明。失之則内閉九竅、外壅肌肉、衛氣散解。此謂自傷氣之削也。

蒼天の氣清浄なるときは則ち志意治
(おさ)まる。之に順(したが)うときは則ち陽氣固く、賊邪ありと雖も害すること能わざるなり。

これ時の序に因る。故に聖人は精神を傳え、天氣に服して神明に通ず。之に失(たご)うときは則ち内(うち)九竅閉じ、外(そと)肌肉壅(ふさ)がり衛氣散解す。

之を自から傷(やぶ)りて氣をこれ削ると謂うなり。

東洋学術出版社素問 生気通天論篇

蒼天之気、清浄則志意治。順之、則陽気固。雖有賊邪、弗能害也。此因時之序。故聖人伝精神、服天気、而通神明。失之則内閉九竅、外壅肌肉、衛気散解。此謂自傷、気之削也。

蒼天の気、清浄なれば則ち志意治まる。

これに順なれば、則ち陽気固し。

賊邪ありといえども、害すること能わざるなり。

これ時の序に因るなり。

故に聖人は精神を伝し、天気を服して、神明に通ずるなり。

これを失えば則ち内 九竅閉ざされ、外 肌肉壅がれ、衛気 散解す。

これを自ら傷ると謂う。気の削なり。

語句の意味
蒼天=大空。青空。春の天。
清浄=にごりやけがれがない。
治=おさまる志意=内外の環境に適応して人の精神・意示活動を抑制・活応する働き。
固=かたくまもる。固守。
賊=そこなう。害する
邪=病気。
賊邪=外部からの病気となる原因。
弗=ず。あらず。打消しのことば、不より強い。
序=順序。次第。
傳=さずかる。ゆずられる。
肌肉=肌とは肉と同義で体表に接する筋肉をさす。《素問痿論》「脾は身の肌肉を主る。」
衛気=体表を保護し外邪の侵入を防ぐ気。


青空が清浄であれば、人の気持ちも晴れ晴れとし、志
は乱れることはない。

このように蒼天の気のような清浄な心に順えば、陽気(生体が持つ生命力)はかたくまもられます。

賊邪があっても人体を損なうことはできません。

これは四季の気候の変化の順序に順応するためであります。

そこで聖人は大自然の清浄な気をさずかり、天気に順応することにより、神明(神あるいは精神の働き)に到達することができるのです。

もしこのようにしなければ、内蔵と天気の関係が深い九竅が通じなくなり、外では肌肉が塞がってしまい、衛気は散解してしまいます。

これは自分の不摂生による傷害であり、気を削ると謂うものであります。

 

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