おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
柴崎保三著鍼灸医学大系黄帝内経素問 生氣通天論篇 第三
要旨
本篇に於ては、人の生氣というものは夫々天の氣と相通ずるものである。この天の氣によく從えば生き、之に逆えば災害を蒙る。故に常に風寒を避け起居を慎み、飲食に節を重んじ、労欲を謹むということの道理をよく認識せねばならないということを説示すると共に、これ等の道理を知らぬために招く、いろいろな病氣の原因やその症状を説明している。而して全文を通じて一貫している思想は凡て陰陽の変化と密接不離の関係にあるということである。そして本篇の始めの方では主として氣について説き後の方では味について示している。氣は外を主るものであり、味は内を主るものである。氣は以て天に通じ陽を養い、味は地を本として陰を養うものである。これ即ち人の生氣は天に通じているもので凡て陰陽にもとづくものであるということを説示せんとするものである。
東洋学術出版社素問 生気通天論篇 第三
「生気通天」とは、天人相関の意味である。「生気」とは人体の生命活動力であり、「天」は自然界を指す。一人の人間の生命活動と自然界とは、片時も離れることができないものであり、人体内の五気、五味などはすべて自然から摂取するし、五気、五味が正常でないと、必ず人を害する。本篇の内容は、これらの問題を具体的に討論しているので、篇名を「生気通天論」というのである。
五気＝天の気の寒・暑・燥・湿・風。臊・焦・香・腥・腐。(六節蔵象論)
五味＝酸苦甘辛鹹の五種の薬味。
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