山科アスニーで「蓮如と山科本願寺」と題した講演会に出席

2011-04-10 09:48:46 | その他

 4月6日の第553回学びのフオーラム山科で、大谷大学学長・草野顕之教授の講演「蓮
如と山科本願寺」を聴取した。草野教授は日本仏教史(中世)・真宗史の専門家で、約4年前の平成19(2007)年6月13日に山科アスニーの講師として「蓮如と山科本願寺・寺内町」と題した講演を実施し、聴取させていただいたので、私にとって2回目の講演であった。
         
          2011-04-06-3867 満席となった山科アスニー講演会

 私が藤尾地区から山科竹鼻地区のマンションに引越しし、ベランダから山科本願寺の南殿跡を見渡せる位置で生活を始めて間もない平成13(2001)年に、埋蔵文化財センターが南殿跡を発掘し、蓮如の隠居所である南殿をニ重に囲んでいた土塁と堀が出土した。この事実から、城塞に関心を持つ私は山科本願寺の存在に強い興味を持ち、関連記事の収集や関連講演会に出席するようになったのである。
 私が大学を卒業した昭和27(1952 )年生まれの草野教授が、昨年1月に大谷大学学長に昇格されたとき、その若さに驚きを感じたが、この道一筋に研究をされた草野教授の講演は貫禄ある学者の姿であった。
 「山科本願寺・寺内町を考える市民の会」が推進する史跡指定を目指した長期活動が平成14(2002)年に実現し、平成19(2007 )年に刊行されたリーフレット「山科本願寺・寺内町遺跡」を読み、現在も史跡の拡大に向けて活動する姿を見て、「継続は力なり」という言葉の手本としたいと考えている。同時に、最近の宅地開発により残存していた土塁の大部分が消えた事実を知り、遺跡保存の重要性と難しさを痛感した。
 京都新聞朝刊では「親鸞(激動編)」が連載されているが、作者の五木寛之は「蓮如」の著作でも有名で、これを機に読み直してみたいと思っている。