時代祭展「延暦時代」の見学記

2009-09-09 22:46:34 | 歴史と散策

   延暦時代とは、桓武天皇治世の延暦年間(782~805)を示し、奈良時代後期から平安京初期の時代となる。この間に、都が平城京から長岡京を経て平安京に遷都している。
 「みやこめっせ」で開催される時代祭展は全14回開催される予定であり、今回は13回目の展示となった。
          
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 展示は「延暦武官行進列」と「延暦文官参朝列」であり、解説資料によると、武官行進列は延暦20年(799)征夷大将軍・坂上田村麻呂が東征を終えて平安京に凱旋する様を表している。武官の衣装は比較的地味で、鎧(よろい)兜(かぶと)も軽量な感じであり、武器も弓矢が主で太刀も短いという印象を持った。
 文官参朝列は延暦15年(796)、文官が朝賀の儀式のため参朝する様を表している。
  文官の衣装も身分によって色が定められており、最高位の三位(浅紫)、四位(深緋)、五位(浅緋)、六位(深緑)と落ち着いた色が目立った。
 100点を越える細部衣装や装備の展示から、1200年前の風俗に触れ、そのレベルの高さを充分に楽しむことができた。