ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝若いツバメ〟?

2018年05月09日 | 俳句

 昨日一日降ったり止んだりの雨も今日は朝から青空のいい天気です。庭の草木のみどりが一段と濃くなってキラキラと輝いています。こんな日は本当に〝夏来る〟を実感しますね。でも気温はまた下がって昨日からちょっと肌寒い!

 昨日の兼題は〝立夏〟、5月5日でしたからちょうどいい兼題です。とうとう5人になってしまって淋しい限りの教室ですが…でもみんなやる気満々の〝精鋭〟ですから心配ご無用。

 人数が少ない分丁寧に鑑賞や添削指導もできますから、〝みなさん、他の教室より時間をかけている分二倍は上手にならんとね!〟というと大笑い。更に〝俳句は難しくないから〟と言って友達を誘って下さいねと言うと、異口同音に〝エエッ!難しいですよ~〟〝それは皆さんが上手になって俳句が分かるようになった証拠なんです〟と。まさにその通りです。

  人妻も頭髪饐ゆる夏となりぬ  山口誓子

 この句を見てナンデ〝人妻〟なの?と思ってしまいました。確かに夏になると汗をかきやすいので、女性の長い髪が一番匂うでしょうが…。でも最近は朝シャンなどと言ってしょっちゅう髪洗っているから、そんなことはなくなったとは思うんですけど。「も」がくせ者ですね。他の女性は当然と言うことでしょうか?人妻だったら日頃から手入れを良くしていて匂わなかったのが、夏になるとやっぱり…ということでしょうか?でもこれは女性に失礼な句ですね。

  子の髪に少女の匂ひ夏来たる  三村純也

 この句も髪の匂いの句ですが、これは子供が大人へ成長していく課程の「少女の匂ひ」、きっと男親からすれば嬉しいような気恥ずかしいような…そんな眩しい少女の髪が見えてきます。この〝夏来たる〟は明るく健康的でいいですね。

 さて、今月の句には「燕」や「烏」などが出ていたので、いつの間にか「鳥談義」になってしまい、とても盛り上がりました。

 皆さん〝若いつばめ〟ってご存じでしょう。辞書には「年上の女の愛人である若い男」のこととあります。その語源を今日初めて知りました。ビックリ仰天!

 番いになった燕は巣作りをして大体5,6個の卵を産んで温めます。ところがその卵を巣から落っことしに来る燕がいるんだそうです。〝イタズラをしに来るの?〟と聞くと、〝いや、いや、自分の卵を産ませるためなんです〟って!要するに人妻を寝取りに来るということ。そして、それをするのはまだ若くて相手が見つからない独り者の燕だそうです。というところから〝若いつばめ〟と言うようになったんですって。ビックリでしょう。

 今度は、カラスが笑うという句からのお話。餌をやるといつも来る2羽のカラスがいて、遅いときには〝カア、カア~〟と催促するそうな。そして、カラスは礼儀もわきまえていて、食べた後の糞は必ず他所に行ってするという。あるとき旅行に行ってやらなかった時、帰ってみると庭が糞だらけになっていたんだと。フウーン、感心やなあ~! 

 今度は、〝シャツを針金のハンガーに干していたら洗濯物を外してハンガーだけ持って行ったんですよ〟とか〝猫の残した餌を食べに来て、それが少ないと餌入れをあちらこちらに放り投げていた〟とか…

 もっと面白い話は…カラスは餌になりそうなものをあさって持って来て、それをあちらこちらに隠すんだそうですが、その場所を全部憶えていて、生もののような腐りやすいものから順に食べていくんだそうですってよ。へエッ、賢い~!

 モズとかリスなどの話では餌をどんなに集めても、それをどこに隠したか忘れてしまうというのにね~。確かにカラスは頭がいいという話はいろいろ聞きますけど、餌の食べる順番までちゃんと考えてるなんて、ホントにオドロキでしょう!

 雉子の話も出ましたが、これはまたにしましょうか。では、バイ、バ~イ!

 写真は「蛇苺」、初夏の季語。バラ科キジムシロ属の多年草。語源は実が食用にならずヘビが食べるイチゴ、ヘビがいそうな所に生育する、イチゴを食べにくる小動物をヘビが狙うことからなどの諸説がある。毒があるという俗説から毒イチゴとも呼ばれるが、無毒。人間が食べても体に害はないが味がない。 

 

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