ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

恋の奴隷

2018年04月21日 | 俳句

 夜になるとやっぱりゾクッとしますね。昼間の服装に一枚…それもちょっと厚手の物を羽織って書いています。

 なかなかニュージランドの報告が出来ません。帰ってきた途端に何もかもがどっと押し寄せて、あれもしなくちゃ~これも片付けなくっちゃ~とてんてこ舞いです。とうとう今日は大失敗をしてしまいました。午後からの句会が頭にあって、午前中のフォーユーの開講式を忘れていました。気が付いた時はもう手遅れ…始まっていましたので申し訳ないけど欠席にして貰いました。ちゃんとカレンダーにも書いていましたのに…ね。

 昨日今日と句会で、来週の月曜も火曜も句会。おまけに原稿は溜まっているのに締切が近い…ああ、自分の句も投句しなくてはと、ホントに手抜きのできないことが目白押しですから。ちょっとでも気を抜くといけません。やっぱりボケているんですかね。トホホ…

 昨日の兼題は「蛙」、春の季語です。とても面白い句があったんですよ。〈大方は恋の奴隷となる蛙〉です。

 皆さんこの句を読んで何かピンときませんか? そうですよ!あの奥村チヨの〝恋の奴隷〟という歌です。みんな頷いていました。だってほとんどが同世代ですものねえ~笑えるでしょう。でもこの句ホントでしょうかね~。

 奥村チヨの歌の文句は、

 あなたと逢ったその日から恋の奴隷になりました…

  ……あなた好みのあなた好みの女になりたい

 ということは、女が男の奴隷になるんです。でもこの蛙はどっちなんでしょうか?蜂や蟻の世界では女王蜂や女王蟻などといって、当然オスが奴隷ですよね。大体メスの方が強いんでしょう。蛙だってメスの方が体大きいし…。

 恐らくこれは求愛の蛙…だとすればオスがメスを奪い合って鳴く、これを俳句では〝蛙合戦〟といいますが、その声を聞いた作者が、〝あなた好みになるから〟とオスが奴隷宣言をしているのかもと考えたとすると面白いですね。そこで少し直して〈大方は恋の奴隷や鳴く蛙〉と。

 写真は〝姫踊子草〟で、いま路傍や畦道などどこででも見かけられます。〝踊子草〟は初夏の季語ですので同じに扱ってもいいと思いますが、とにかく今はもう牡丹やあやめなどの夏の花もあちらこちらで咲いていて、歳時記で確かめないと一瞬春か夏かと迷います。黄色の花は金鳳花で、これは春の季語なんですよ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする