ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

栗の花

2017年05月27日 | 俳句

 今日は朝から気分爽快で~す!

 どうしてって…聞きたいですか?

 まず、気に掛かっていた原稿、二つ書き上げて送りました。ホッ!

 それから、朝風呂に入って洗濯しましたよ。この朝風呂は退職してからいつもそうなんです。以前は勿論夜でしたが、息子が朝出掛ける前に、シャワーにかかり〝朝シャン〟などをしていましたので、いつもお湯が少なくなって困っていたんです。仕事していると朝の時間はとても貴重で、そんな余裕などなかったのですが、辞めてからは朝ゆっくりと入浴した方が気持ちがいいし、湯の効率も良く、さらに水道代・電気代も節約できるという一石三鳥だからなんです。

 今の季節は朝日に輝く若葉が窓いっぱいに見えますし、とても気持ちがいいんですよ。それにハーブの入浴剤などもいれて…気分よかったあ~(笑)

 我家の浴室の外には古い栗の木があるのですが、去年はそれをバッサリ切って明るくなりましたし、それで今年は花も付かないので、あの特有の匂いもないだろうし…と、けれどその代わり栗は食べられませんけどね。

 「栗」は実のことですから秋の季語ですが、「栗の花」は夏の季語。黄白色花穂を枝先につけて、それが八方に垂れ、青臭い独特の匂いを遠くまで漂わせますので、咲き出すとすぐにそれと分ります。

 歳時記を見ていましたら、次の二句が並んで載っていました。

   栗咲く香血を喀(は)く前もその後も           石田波郷

   栗の花齢(よわい)かなしく娶(めと)らなむ        杉山岳陽

 二人とも「馬酔木」の大先輩です。波郷さんは大正2年生れ、岳陽さんは大正3年生れの一つ違い。しかし、俳句では波郷の方が押しも押されもしない大先輩でしたので、岳陽は彼を非常に尊敬して兄事していたそうです。だから、波郷が昭和12年に主宰として「鶴」を創刊したときは、創刊同人として参加しています。岳陽はその後昭和24年に「馬酔木」の同人にもなりました。それで、私が「馬醉木」に投句し始めた平成2年頃は、主宰格として選句などにあたっておられましたが、結局一度もお会いすることなく、平成7年81歳で亡くなられました。

 第一句集は『晩婚』です。その句集名のとおり、37歳で結婚。今ではそれほど気にならない年齢なのですが、当時としてはかなりの晩婚だったと思われていたのですね。前出の結婚の句でも、「栗の花」が「齢かなしく」を一層引きたてて、本当は幸せであるはずなのに、なんだかとても辛そうに感じてしまいます。男の人だったらどう思われるのでしょう?

   妻を得て秋風をきく泪(なみだ)かな

 この泪は恐らくうれし涙だと思うのですが…でも季語「秋風」とともに何だか切ないですよね。

 その後長男も生れてだんだん幸せそうになり、次のような句も詠んでいます。

   秋風のけふよりわれに妻子あり

 この句も「秋風」でちょっと淋しいのですが、でも「けふより」で救われます。さらに、「長子秋郎」と題して、

   かたくなを汝(な)も享(う)け継ぐや燕(つばめ)の子

 このように妻子の句がたくさん残っていて、それらを読むとどんな方だったのだろうと…いろいろと想像して、お会いしたくなります。本当に残念です。合掌

 明日から3日間、同期生の集まりで鹿児島へ出掛けますので、ブログお休み。それでウキウキなんですよ。

 これは我家の玄関に置いてある〝ふくろう〟のポストです。フクロウは〝福〟をもたらす鳥ですから、それにあやかって。では又ね。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする