とうとう5月に突入…今月もいろいろ予定はぎっしり…カレンダーが赤く埋まっています。黄金週間も今の私にはあまり関係ない…だっていつも黄金週間ならぬ黄金年間ですもの。
そういえば、昔フルタイムで仕事をし、母、妻と3役をこなしていた時、次のような句を詠んでいました。
良妻も賢母も遠き葱きざむ
かつては週休2日じゃなく、土曜日が半ドン。日曜日にしても行事や日直などで潰れたりと…、おまけに、夫も私も実家は県外、子育てを頼ろうにも親戚・知人・友人などいなくて、本当に大変!子どもがインフルエンザやお多福風邪などに罹った時以外は、頼らずにどうにかして切り抜けましたよ。
だから、どこかで手を抜かないと…そんな時代でしたね。ホントよく頑張りました。
オリンピックのマラソン選手・有森裕子さんの、あの有名な言葉〝自分を褒めてあげたい〟ですよ。
ところで、以前、広島造幣局の〝花のまわりみち〟で紹介した、「御衣黄」(ぎょいこう)という八重桜、覚えてますか?花の色が最初は緑色で、段々緑黄色になり、最後の散る前には紅色するという珍しい桜です。
花びらは10~15枚。高貴な貴族の衣装の萌葱色に近いので、その名が付けられ、江戸時代京都の仁和寺で栽培が始まったと言うことです。江戸中期には御衣黄という記録も残っており、「黄桜」や「浅葱桜」とも言われていたらしい。よく似たものに「鬱金」というのがありますが、これは御衣黄よりも色がやや薄いし、紅色もしませんので、見分けがつきます。
その、御衣黄が何と我家の近くのお寺にあるのです。以前通りすがりに気がついたのですが、車ですのでシゲシゲと見たことがなく、今年はブログに載せようと、昨日、お天気もよかったので、歩いて出掛けました。
ああ~ちょっと遅かったようです。散り始めていて…でもしっかり紅色しているところが見れました。
ちなみに、花言葉は「永遠優美」だそうですが、私は信じません。きっとこれは願望でしょうね。
花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に (『古今集』)
と、小野小町さんも詠んでいるではありませんか。
この歌の意味は、〈桜の花の色は、すっかり色あせてしまったことだなあ。むなしく日を過ごし、長雨が降り続いていた間に。(同じように私の容色もすっかり衰えてしまったことだなあ。むなしく恋に時を過ごし、もの思いにふけっている間に。)〉です。やっぱり花は〝あはれ〟がいいですよね。
今日は午後からいつもの病院へ、明日は句会と…忙しいです。では、また。