many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

「孤独のグルメ」にハマってます

2011-01-12 20:59:34 | 好きな本
孤独のグルメ【新装版】 久住昌之原作・谷口ジロー作画 2008年 扶桑社
先月、ふとしたことから読んだ「孤独のグルメ」なんだけど、見事にハマってしまった。
軽い気持ちで文庫版を買ったんだけど、もう、いつ、どのページを開いても、眺めてるだけで気持ちいい。
そしたら、なんでも新装版には、新作が余分に載ってるって情報を得たんで、もう堪らずに買ってしまった。
文庫に載ってる第1話から第18話は、『月刊PANjA』1994年10月号から1996年6月号にわたり連載されたものだけど、今回新たに載った「特別編 東京都内某病院のカレイの煮つけ」は、『週刊SPA!』2008年1月15日号なので、10年以上のときを経ての新作ってことになる。
ケガして入院した病院で出される食事の、カレイの煮つけを食う話の、なにがそんなに面白いかと言われても、わかるひとにしかわかんないと思う。
でも、わかるひとが多くて人気ある証拠に、私が今回手に入れた単行本は2010年9月だけど既に14刷を重ねている。
男が独りでメシを食うだけの話なんだけど、画はとにかく丁寧でキレイで、ネームが独特で味があるのが、みんな魅かれる理由なんぢゃないだろうか。
特に主人公・井之頭五郎のモノローグが、なんてことないようで印象に残る。
とりあえずパラパラとページをめくって目についたものだけ拾ってっても、たとえば
「ええい! ここだ 入っちまえ」
「持ち帰り! そういうのもあるのか」
「うーん…ぶた肉と とん汁で ぶたがダブってしまった」
「…いかんな タイミングがズレてる」
「がーんだな…出鼻をくじかれた」
「まいったな…… ピーンときたのになぁ」
「お…きたきたきましたよ」
「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」
「ちょっとしょっぱいかな …でも感じ感じ」
「このワザとらしいメロン味!」
「うん! これこれ! …って なにが 「これ」なんだろう…」
「ほー いいじゃないか こういうのでいいんだよ こういうので」
「ツバが出てきた 絶対大盛りで 食おう」
「こういうの好きだなシンプルで ソースの味って男のコだよな」
「これでライスを やってないなんて …残酷すぎる」
「俺ってつくづく 酒の飲めない日本人だな…」
など枚挙にいとまがない。
一編たった8ページなんだけど、すごく深いです。愛読書になります。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マジック・ポイント | トップ | ダンドリくん »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

好きな本」カテゴリの最新記事